特集特集1 高速道路リニューアルプロジェクト1号環状線リニューアル工事2020南行の実施

取り組みを通じて達成に貢献するSDGs

  • 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11:住み続けられるまちづくりを
1号環状線リニューアル工事2020南行完了状況

2カ年による1号環状線のリニューアル計画

1号環状線は大阪市内中心部に位置し、放射状に延びた各路線と連絡する役割を担っています。1日のご利用台数は約25万台にも上り、大阪都市圏の道路ネットワークの最重要路線ともいえます。2001年、2002年に実施した、前回の大規模補修工事から約20年が経過し、舗装やジョイント(橋の継ぎ目)などに損傷が見られたほか、開通から50年以上経過していることもあり、老朽化によるRC床版のひび割れなどの構造物自体の損傷が進行していました。
そのため、1号環状線のリニューアル工事を2020年度と2021年度の2カ年にわたり南行と北行に分けて実施することを計画し、2020年度は11月に17日間の終日通行止め工事を実施しました。

終日通行止め工事の概要

RC床版撤去状況

「1号環状線リニューアル工事2020南行」では、1号環状線と接続する12号守口線の床版取替工事もあわせて実施するために、STEP1とSTEP2の2段階で終日通行止めを実施しました。
まずSTEP1として、1号環状線(梅田~夕陽丘間)と12号守口線の一部区間において10日間の終日通行止めを行い、12号守口線(南森町・扇町付近)におけるRC床版の取替工事に着手したほか、RC床版の高性能床版防水や、舗装の全面的な補修、劣化した伸縮継手の取替工事などを実施しました。
次にSTEP2として、通行止め区間を12号守口線(南森町・扇町付近)のみに縮小、さらに終日通行止めを7日間継続し、RC床版の取替工事を行いました。新設した床版には、薄型・軽量で耐久性の高い「超高強度繊維補強コンクリート床版」を採用することで構造物の長寿命化を図ったほか、最新の技術・工法を採用して工事期間の大幅な短縮を図り、阪神高速道路本線では初めてとなる床版取替工事を約17日間の通行止めで完了させました。

サービスの向上

わかりやすい案内標識への取り替えとカラー舗装の実施

1号環状線では、出口とジャンクションの連続分岐や、一つの車線が方面別に分かれる二股分岐など、複雑な分岐が多いため、意図せぬ方面への誤分岐が数多く発生していました。そこで今回の工事では、誤分岐対策として、方面案内がわかりやすくなるよう案内標識のレイアウト改良を全面的に行いました。また、工事区間の全出口には、誤退出防止のために青色のカラー舗装を施して出口分岐部であることを強調するとともに、出口案内標識にも同色の表示を取り入れました。そのほかにも、注意喚起看板の設置や合流部の区画線改良などにより交通の整流化対策を行いました。

通行止め工事期間中の交通影響対策

通行止め工事期間中は大阪市内中心部や11号池田線、12号守口線の大阪市内方面行きにおいて激しい渋滞の発生が予想されました。そのため、お車のご利用を控えていただくようお願いをするとともに、「広域う回」や「う回乗継」など渋滞区間を避けたご利用や、「時差利用」による渋滞時間を避けたご利用についての広報・周知を行いました。さらに、期間中の渋滞予測を反映したう回ルート(一般道含む)や所要時間を事前に確認できる「う回ルート検索システム」サービスを提供するなど、お客さまへの影響を少しでも緩和するための交通影響対策の充実にも努めました。

う回ルート検索システム

VOICE 工事へのご協力ありがとうございました

管理本部 大阪保全部 保全事業課
課長代理 栗田 康弘
主任 岩里 泰幸

工事期間中は、通行止めや渋滞など、多くのお客さまや周辺の皆さまにご迷惑をおかけしました。おかげさまで快適に走行していただける道路が完成しました。工事にあたっては品質管理を徹底し、例えばジョイントの設置においても、段差が少しでもなくなるよう1mm単位で管理しました。工事期間中は天候にも恵まれ、通行止め区間の開放は当初の予定よりも少し前倒しすることもできました。2021年度は、同じく1号環状線で北行のリニューアル工事を予定しています。ご不便、ご迷惑をおかけしますが、安全・安心・快適な阪神高速道路を未来につなげるため、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。