重要テーマ1 最高の安全と安心を提供する阪神高速を目指して「高速道路リニューアルプロジェクト」ー大規模更新・大規模修繕の実施ーの取り組み

「高速道路リニューアルプロジェクト」
-大規模更新・大規模修繕-の取り組み

いつまでも「安全・安心」に道路をご利用いただくため、点検、更新、維持、修繕に総力をあげて取り組みます。

さらなる長寿命化を目指して

阪神高速道路は、営業開始から半世紀あまりが経過し、総延長258.1kmのうち4割以上が開通から40年を超え、老朽化が進んでいます(2021年3月末現在)。
また、交通量は1日70万台以上におよび、大型車も一般道路に比べて多いため、過酷な使用状況にあります。高速道路は、橋梁・トンネル・舗装・ジョイントをはじめとする道路構造物だけでなく、照明や排水設備といった付属構造物、電気通信施設、トンネル換気などの機械設備、パーキングエリアや料金所といった建築設備など、多くの施設で構成されています。阪神高速道路では、すべての構造物や設備を対象に日々の点検と定期点検、さらに点検結果を基にした維持補修を着実に行っていますが、繰り返し補修しても抜本的な改善に至らず、全体的・部分的に取り替えが必要な箇所が存在します。
そこで、長寿命化に向けた抜本的な対策を行うため、これまで培ってきた技術力を活用して、2015年度から高速道路リニューアルプロジェクトを実施しています。

これまでの取り組み

高速道路リニューアルプロジェクトでは、構造物の健全性を大幅に引き上げるために、最新の基準に基づき構造物の全体的な取り替えなどを行う「大規模更新」と、床版や橋桁、橋脚といった主要構造を全体的に補修・補強する「大規模修繕」に取り組んでいます。
これまでの取り組みとして、疲労き裂が発生している鋼床版では、鋼繊維を混合したコンクリート舗装(SFRC舗装)による補強を進めてきたほか、ひび割れや砂利化が発生した鉄筋コンクリート床版においては、劣化の要因となる床版への雨水の浸入を防ぐ高性能床版防水の施工や、より耐久性の高い床版に取り替える工事などを行ってきました。
工事の実施にあたっては、通常の工事に比べて長期間の交通規制が必要となるため、社会的影響を軽減するための工夫や丁寧な情報発信に努めています。

SFRC舗装の施工
12号守口線床版取替工事における
平板型UFC床版設置状況

14号松原線喜連瓜破付近などの大規模更新

阪神高速道路では、6箇所を大規模更新の対象として構造物の全体的な造り替えなどを計画しています。3号神戸線湊川付近では、耐久性の向上のため、既設橋脚間に新たな橋脚を設置する工事に着手しました。15号堺線湊町付近では、鋼製基礎の造り替えを行う全9基のうち1基を対象としたパイロット工事に着手しました。また、14号松原線喜連瓜破付近では、橋梁全体の架け替え工事に伴う交通影響と周辺地域への社会的影響をできる限り軽減するため、有識者や経済団体などのメンバーで構成する検討会を設置し、施工計画や交通施策などの検討を進めています。

架け替えを検討している喜連瓜破付近の橋梁の現状