
INTERVIEW 11
“世のため人のため”
つくる / 建設部門
Y.Yamada
大阪建設部
企画課
主任
2016年入社
工学部 工学研究科 修了


入社を決めた理由
あって当たり前と考えていた社会インフラが更新の時期を迎え、今後の維持管理などに関する議論が活発化していることを知り、やりがいを感じたため。

大切にしている信念
世のため人のための仕事であること。
現在の仕事内容を教えてください。
淀川左岸線の新規建設における予算管理を担当しています
大阪建設部企画課では、淀川左岸線を中心とした多岐にわたる事業を対象に、事業工程や事業費の管理、地元住民の皆さまや社員への事業広報活動を行っています。その中でも私は、淀川左岸線というトンネル形式の高速道路を建設する事業における予算の管理を主に担当しています。10年以上に及ぶ長期間かつ大規模なプロジェクトにおいて、限られた予算と工期の中で高速道路を完成させることは決して容易なことではありません。構造物の設計担当部署や現場の工事監督部署などから集まる膨大なお金の情報を集計・分析することで、プロジェクトの進捗に貢献しています。地味な仕事に思われるかもしれませんが、実はお金の情報を扱う能力だけでなく、各セクションとの関係性を築くコミュニケーション能力や、困っているメンバーのために行動を起こす瞬発力がとても重要であり、イメージよりも格段にアクティブな役割です。お金に関わる仕事は何でも引き受け、社内外を問わず毎日奔走しています。

これまでで印象に残っていることは?
高速道路開通後の“残工事”に携わったことです

6号大和川線は大阪府堺市と松原市の市街地の地下を通過するトンネル形式の高速道路で、2020年3月に開通を迎えました。この大事業に私も携わったのですが、着任したのは高速道路が開通した約3か月後のことでした。当初は「開通したはずなのに何をするのか?」と不思議に思っていましたが、現場を見て驚きました。トンネル建設のため、市街地のど真ん中を工事ヤードとして占有し大規模な掘削を行ったため、トンネルの上面から街がすっぽりとなくなり、一般道路は寸断された状態のままでした。私に与えられた仕事は、このトンネル建設跡地に元の街並みを復旧する「残工事」でした。それから3年間、阪神高速の作業着を着ながらも高速道路には一切触れず、一般道路、公園、河川堤防、集会所、駐輪場、上下水道、植木に至るまで、様々なものを設計・施工し、着工時の街並みに少しずつ復旧していきました。そして2023年3月、復旧が完了した河川内遊歩道で、地元住民の皆さまを招いた開放イベントを開催するに至りました。イベントの最中、住民の皆さまから「きれいに整備してくれてありがとう」と、たくさんの感謝の言葉を頂戴し、これほど自分の仕事が世の中の役に立ったと感じたことはありませんでした。大和川線だけでなく、私が復旧に携わったあの街並みも長く愛される存在であってほしいと心より願っています。

この仕事の魅力は何ですか?
若手のうちから国や地域の発展に関わるビッグプロジェクトに貢献できることです

高速道路の建設や維持修繕は、予算の規模や社会的影響から見てもビッグプロジェクトであると言えます。そのような仕事に対して、若手のうちから中心的な役割を経験でき、また年齢や役職に関わらず、自分が努力した分だけプロジェクトの進捗に貢献することができる点は大変魅力的だと思っています。私が現在携わっている淀川左岸線建設事業は、100人以上の社員が関わっており、業務内容や部署も多岐にわたるため、最初の頃は全体像が掴めず、漠然と仕事をしていました。しかし、周囲の協力を得ながら目の前の業務に取り組んでいるうちに、自分が所属している部署の役割や他部署との関係性・繋がりが理解できるようになり、気がつけば自分が事業の原動力の一員として胸を張れるようになっていました。「貢献している」という実感が更なる成長に繋がり、毎日を豊かにしてくれています。

入社してから、一番成長したと感じることは何ですか?
多様な人々と関わる中で、説明する力が磨かれました
学生の頃に比べて、幅広い世代・様々な立場の人と関わりながら物事を進めるようになったため、自分の考えを相手に説明する能力がとても磨かれたと感じています。当社の中でも部署が違えば、こだわるポイントや優先順位が異なりますし、社外の関係者となると、どこでどう食い違っているのかが分からないこともあります。そのような中でも、決められた期限内にチームで仕事を進める必要があるため、言語化したり、図化したり、時間をかけて何度も会話をしたり、泥臭くても粘り強く説明することが大切だと感じています。自分の考えを説明する力、相手の考えを聞き取る力がそのまま仕事を進める力になるのだと思います。
職場の雰囲気はいかがですか?
コミュニケーションが活発で、和気あいあいとした雰囲気です
現部署の大阪建設部では、フリーアドレス制を導入しています。当社では、役職や所属の課ごとに席が決まっていることが多いですが、フリーアドレス制の場合、朝出社した際にその日の自分の席を決めることになります。時には出社すると隣に部長が座っているということもあって、役職に関係なく自然にコミュニケーションを取ることができる環境です。通常なら、役職が上の方に仕事の相談をするのは少しハードルが高いと感じることもありますが、フリーアドレス制をはじめとした職場の雰囲気作りのおかげで、いつでも気軽に相談できる空気が生まれています。会社全体で風通しが良く、和気あいあいとした雰囲気です。


大切にしている「当たり前」な習慣やルールはありますか?
仕事の原点や目標に立ち返ること
社内外を問わず、多くの関係者が力を合わせて1つのプロジェクトを進めているため、個人がそれぞれ真面目に働いていても、個人の解釈や組織風土の違いなどから、プロジェクトが円滑に進まなくなることは珍しくありません。そういった時には、関係者同士で粘り強くコミュニケーションをとり、仕事の原点であり共通の目標である「高速道路の完成」に立ち返ることを意識しています。どれだけ意見が食い違っていても「高速道路の完成」という目標は同じなので、泥臭く何度も会話しているうちに、どうすればお互いに納得できるかが自然と見えてきます。

阪神高速でこれからどのような「当たり前」を描いていきたいですか?
世のため人のための仕事をする
当社の仕事は、会社や個人の利益のためではなく、世のため人のための仕事であると思っています。高速道路が安全・安心・快適に通行できることは本来「当たり前」ですが、高速道路における重大事故が現実に見聞きされる今日においては、「当たり前」を守るため必死の努力が不可欠となっています。その過程で、工事による騒音・渋滞などにより、お客さまにご迷惑をおかけすることは現状避けられません。ですが、世のため人のための仕事だからこそ、当社の社員はお客さまに与えるご迷惑やお客さま自身から目を背けずに、工事の必要性をご理解いただけるまで誠意をもって説明するなど、真摯に向き合う必要があると考えています。「阪神高速の社員は世のため人のために働いている。」とお客さまに信頼していただけるよう日々努力することが、私にとっての「当たり前」です。




入社後の経歴
※部署名は当時のものです。
まもる
まもる
大阪管理局 保全部 保全工事課(2016)
かんがえる
かんがえる
計画部 事業計画課(2018)
つくる
つくる
大阪建設部 大和川線建設事務所(2020)
つくる
つくる
現在
大阪建設部 企画課 主任(2023)
ある日の1日
9:00
9:00
出社、メールチェック
9:30
9:30
工事監督部署との打合せ(今後の工程と予算についてヒアリング)
10:30
10:30
設計担当部署との打合せ(設計業務における課題共有を受ける)
12:00
12:00
同僚と昼食
13:00
13:00
部内工程会議に出席
15:00
15:00
共同事業者との打合せ(工事や設計における課題について議論)
17:00
17:00
工程会議及び打合せの議事録を作成
17:30
17:30
翌日のスケジュールを確認し、退社
その他インタビュー
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担当者一同、
皆様のエントリーをお待ちしています
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