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1974年に開通した16号大阪港線の阿波座付近は、13号東大阪線と1号環状線から神戸方面や天保山方面へ向かう交通の分合流部です。1997年、渋滞解消のため3車線から4車線へと車線拡幅工事が行われましたが、その際、路下の制約により、既設桁と同じ位置で拡幅した新設桁を支持できず、新設桁のみを支える橋脚を新たに設置。さらに新旧の桁の境目にゴム製の伸縮装置(縦目地)を設置して走行面を連続化しました。しかし、この縦目地の損傷により通過騒音などの不具合が発生。長年、さまざまな対策を講じてきましたが、抜本的な解決には至っていませんでした。
そこで、騒音低減、走行性向上を目指し、縦目地の解消と主桁の取り替えという大規模工事が行われました。2022年6月から2カ年弱をかけた工事の概要、ポイントなどについて、担当者にインタビューしました。
大阪都心部と松原市など大阪南東部や奈良方面をつなぐ14号松原線。その喜連瓜破付近の橋梁架け替え工事が約2年半のときを経て完成し、2024年12月7日に通行を再開しました。密集市街地内を通る高速道路の一部分(喜連瓜破⇔三宅JCT間)で長期にわたる完全通行止めを行い、周辺環境や交通への影響を極力抑えるため、世界初の工法による「前代未聞」と言われる工事となりました。 2022年6月1日から始まった工事の背景、工事内容、交通影響対策などについて、担当者のインタビューから振り返ります。
