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淀川左岸線事故の状況について

平成23年10月12日
阪神高速道路株式会社

 平成23年9月29日に発生しました淀川左岸線建設現場での事故につきまして、正蓮寺川内の仮水路の損傷や周辺道路の一時通行止めなどで、周辺住民の方々や河川管理者等関係機関の多くの方々にご迷惑とご心配をおかけしたことを改めて深くお詫び申し上げます。
 現在、応急処置と周辺への影響調査並びに事故の原因究明と早期復旧に向けての検討を実施しているところですが、それらの状況をご報告いたします。

1.事故現場の状況

  • 応急処置として事故現場付近の仮水路を締め切りました。
  • 現場周辺水域への影響を把握するために、事故翌日より水質検査を実施していますが、PCB、鉛、水銀等の有害物質は検出されておりません。
  • 引き続き、周辺環境等地域の皆様の安全と安心の確保を最優先とし、工事現場の安全を確認しながら、現場周辺水域への影響監視と仮水路等の復旧を進めてまいります。

2.淀川左岸線事故調査技術委員会(現地検討会)の開催

 淀川左岸線正蓮寺川西工区(北港新橋付近)で発生した土留め壁の崩壊事故の事故調査および復旧方法を検討するための事故調査技術委員会(委員長:足立紀尚 京都大学名誉教授)を組織し、現地検討会を開催いたしました。

日 時:
平成23年10月1日(土)、5日(水)、6日(木)
場 所:
阪神高速道路株式会社大阪建設部及び事故発生現場
出席者:
委員長   足立紀尚 京都大学名誉教授
委  員   常田賢一 大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻教授
委  員   木村 亮  京都大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻教授

意見等

 事故発生状況及び対応状況を報告し、復旧方針についてご意見等をいただきました。

  • 安全確保、早期復旧の観点から、トンネル工事現場への仮水路からの水流入を止めることが必要。
  • 被災箇所の大部分が水没しているため、事故原因は現段階では特定できない。今後、さらに詳細な変状調査などを行った上で原因究明を進めるべきである。
  • 復旧案としては、鋼管杭等で締め切りを新たに構築する方法などが考えられる。
  • トンネル工事現場内の水を排出する際には広範囲の土留め壁の変状を監視しながら慎重に行うべきである。また、護岸への影響にも注意すべきである。

今後の対応

 本委員会での審議結果を踏まえて、事故原因究明に向けた現地調査を進めるとともに、復旧方法を検討して参ります。

 今後も、周辺環境等へ影響を及ぼさないよう、また周辺住民の方々にご心配とご迷惑をおかけしないよう、河川管理者等の指導を受けながら早期復旧と事故再発防止に努めて参りますので、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。