リニューアルプロジェクトの進捗レポート

13号東大阪線 法円坂付近(1978年開通)

調査・設計段階

2021年4月現在

調査・設計段階

直下にある史跡「難波宮遺跡」の保存のため、杭基礎を設けない下部構造とし、軽量な上部構造を採用した結果、
経年劣化や大型車交通量の増加による負荷の増大により、床版や桁に疲労き裂が発生しています。

地下に眠る難波宮遺跡を
後世に残すため


建設当時の状況

長年その所在が明確にされていなかった難波宮について、大阪城の南西に広大な規模の遺跡が残されていることが1960年前後に行われた調査によって明らかになりました。
この遺跡の上部を横断する高速道路を建設するにあたり、遺跡の保護および、大阪城周辺の環境に配慮することを目的に、杭を使わない構造の高速道路を建設しました。


損傷原因と損傷状況

この区間は、杭基礎が設置できないため、軽量な上部構造を採用しています。さらに交通量が多く、軽量な上部構造が大型車荷重を繰り返し受けることで、金属疲労によるき裂が床版や桁の随所に発生しています。補強等の応急対応は行っていますが、今後も繰り返し損傷が発生するおそれがあり、構造を抜本的に改める必要があります。