調査・設計段階
2024年4月現在
建設当時、振動・騒音の軽減等の観点からPC舗装を採用しましたが、
空洞発生やプレストレス減少に起因するPC鋼材の破断や、付随する施設の劣化等が発生しています。
トンネル全体の長期的な健全性
及び防災上の安全性を確保
建設当時の状況
建設当時、南側(新神戸駅側)のトンネル坑口に密集する民家や近接する中央市民病院(建設時)への騒音防止等を考慮し、振動・騒音の軽減に効果的な目地が少ない長い径間の構造としてPC舗装を採用しました。
※通常のコンクリート舗装におけるPC舗装の目地間隔は約10m間隔ですが、新神戸トンネルは約100m間隔です。
その後、新神戸トンネルは2012年に神戸市道路公社から阪神高速道路のネットワークに組み入れられました。
損傷原因と損傷状況
新神戸トンネルは供用から50年近くが経過し、老朽化による構造物や設備の損傷が顕在化しています。長年の使用により、舗装・路盤間の空洞やPC舗装のたわみ・ひび割れ等が生じ、コンクリートの剛性低下、水等の浸透によるPC鋼材の腐食等が発生した結果、PC鋼材が破断したものと推察しています。