情報誌「どらいぶらり」

vol.20 2018-2019 ふゆ号

特集1

つくる・見る・味わう ひと味違う清水へ

つくる・見る・味わう ひと味違う清水へ 京都

京都の人気観光地「清水エリア」。
清水発祥の「清水焼」や、自家製の湯葉など、お寺めぐり以外にも、楽しみ方が広がっています。
京都が誇る伝統めぐりへ出かけてみましょう。

250年受け継がれてきた 清水焼の技を体験

「清水焼」は、京都を代表する伝統工芸品のひとつ。清水寺周辺の窯元で焼かれていた焼き物のことを指します。いつもなら清水寺に向かうところを、今回は「八坂の塔」をめざして街歩き。塔の目の前にあるのが、「清水焼」を体験できる「瑞光窯」です。ここは、1771年に創業した老舗の窯元。陶芸でマグカップづくりを体験してみましょう。

ふにゃふにゃ、ひんやり粘土がカップに早変わり!

職人さんが丁寧にサポートしてくれるので、初めてでも安心。作務衣に着替えて、職人気分も高まります。好みのサイズやかたちを決めたら、職人さんと一緒にスタート。やわらかい粘土にふれて、指先や手のひらを使いながら、少しずつかたちをつくっていきます。みるみるうちに、カップのかたちになっていくのが楽しい! 大人も夢中になりますよ。

サイズやかたち、色など、お好みをチョイス
(マグカップ取っ手は+500円)。

力を入れずに、土にそっと手を添えるようにして
形づくるのがポイント。

 

粘土のかたまりが、あっという間にマグカップのかたちに!

職人さんによる仕上げと、釉薬を塗った後に窯で焼き、約1ヵ月で完成品が手元に届きます。
(電動ろくろコースライトプラン/約20分2,052円)。

本場の湯葉料理をじっくり味わおう

ランチは、京都を代表する食の「湯葉」を食べに行きましょう。「ゆば泉」では、添加物を一切使わずに、国産大豆だけを使った自家製湯葉を味わうことができます。そのおいしさは、京都にある料亭やホテルからもお墨付き。国産大豆100%だから、見た目が白くて美しく、上質な味わいが広がります。「ゆば工房」で湯葉を仕込むようすを見ながら食べられるのも、楽しみのひとつです。

陶芸の町らしさを感じる「茶わん坂」があります。

ゆば三種盛り、揚げ出しゆば、ゆばごはんなど、ゆばのいろんなおいしさを楽しめる「京ゆば膳」(1,944円)。

2階の工房では、湯葉を毎日手仕込み。お土産も販売しており、自家製のおいしさをおうちでも楽しむことができます。

陶芸家の暮らし 生き方を肌で感じよう

大正から昭和にかけて活動した陶芸家の「河井寛次郎」。世の中に初めて「民藝」という言葉を生み出したひとりです。そんな河井の生き方や暮らし、作品にふれられるのが「河井寛次郎記念館」。ここは、1937年に河井本人が設計した建物で、この場所で暮らし、陶器づくりも行っていました。仕事と暮らしを融合させた生き方の知恵に、いろんな学びがありますよ。

家族が集まり、食事を楽しんだ居間。調度品は河井本人がつくったものや集めたものなど、一つひとつにこだわりが詰まっています。

河井寛次郎が書き物をしていた文机。腰かけてみると、当時にタイムスリップしたような気持ちになります。

実際に使用していた「登り窯」。中を見学することもできます。

DATA

A瑞光窯 京都清水店

〒605-0827 京都市東山区八坂通下河原東入 八坂上町385-5 ☎075- 744-6644 ○営業時間/10:00〜17:00(予約は当日9時まで) ㊡年中無休 ○駐車場/近隣に有料駐車場あり

7 588 385*80

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B清水五条坂 ゆば泉 清水五条店

〒605-0846 京都市東山区五条橋東6-583-113 ☎075-541-8000 ○営業時間/ゆば販売 9:00〜17:00、お食事 11:00〜15:30(L.O15:00) ㊡年中無休 ○駐車場/近隣に有料駐車場あり

7 588 053*41

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A河井寛次郎記念館

〒605-0875 京都市東山区五条坂鐘鋳町569 ☎075-561-3585 ○営業時間/10:00〜17:00(入館受付は16:30まで) ㊡月曜日(祝日の場合は翌日休館)、12/25〜1/7 ○入館料:大人900円、高・大500円、小・中300円 ○駐車場/近隣に有料駐車場あり

7 558 757*71

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※料金は税込表示です。

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