vol.23 2019 あき号
異国情緒あふれる神戸で、洋風レトロを旅しよう
洋風な建物が点在する神戸は、異国の文化を見て・ふれて・感じられるスポットがたくさん。
洋風レトロな神戸でアートを満喫する旅に出かけましょう。
文化がミックスされた旧居留地をぶらり
洋風建築やカフェ、セレクトショップが立ち並び、歩いているだけでもおしゃれ気分が高まる旧居留地。この神戸の海側エリアに、最初の目的地「神戸らんぷミュージアム」があります。ここは、華やかで美しい西洋ランプの展示をはじめ、“あかり”の歴史や文化を見て知れる博物館。ふらっと気軽に入館できるうえに展示は本格的で、知っているようで知らなかったあかりの新しい発見がきっとありますよ。
神戸旧居留地の街路を再現した「あかりのミュージアムウォーク」。
平安〜江戸時代あたりに使用された行灯や灯籠。
大正時代の日本のランプや「アール・ヌーヴォー」調のテーブルスタンドなど、多数展示。
19世紀、イギリスでつくられたフロアランプ。その精巧な造りに見入ってしまいます。
旧居留地はレトロビルや史跡が多く、見て回るだけでも楽しめます。
光のアートにうっとり、“あかり”の美にふれよう
「神戸らんぷミュージアム」には、国内外のあかりにまつわる品々が展示されていて、そのほとんどが実際に使われていた“本物”。江戸時代に使われていた行灯や、19世紀に海外で生まれたランプなど、貴重な文化財をじっくりと見ることができます。日本と外国の昔の部屋を再現した展示もあり、思った以上に暗くて驚き!
あかりを通して、昔の暮らしや技術の進歩を知ることができるから、大人もじっくりと楽しめます。
西洋のランプは装飾がゴージャス!高級感あふれるデザインです。
西洋に比べ、日本のあかりは簡素な美しさが特徴。
みなさんは、“あかり”と聞いて何を思い浮かべますか? 今は電灯が普及していますが、あかりの歴史は火から始まり、ろうそく、ガス灯、石油ランプといったように、人類の発展にともなってあかりも進化してきました。ちなみに“ランプ”というと、西洋のものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。たしかに、ランプは西洋で生まれたものですが、明治時代から西洋のまねをするように日本でも製造が開始されています。日本人はとても器用だったため、外国の技術を上手に活用し、日本ならではのランプをつくり上げました。さて、どんなデザインなのでしょうか。ぜひ、ご自身の目でご覧になってみてくださいね。
まるで外国のカフェ!?フランス人直伝のカレー
ランチは、洋風レトロな雰囲気たっぷりの「アリアンス・グラフィック」へ。神戸にある洋風建築の中では、最も古い商業ビルのひとつである「海岸ビルヂング」の1階にあるお店です。重厚感のある扉を開いてお店に入れば、まるで外国のカフェに訪れたかのような気分に。中二階ほど高さのある壁に飾られたフランスアンティークのポスターや雑貨は、広告関連のお仕事をされているオーナーさんが自らヨーロッパで集められた品々。どれも当時の広告用オリジナル品だそうです。都会の喧騒から離れて、看板メニューのカレーとともに、異国のくつろぎを味わいましょう。
店長さんがフランスを訪れた際に、知人から教わったというカレー。甘さの後に辛さが引き立つ、クセになる味わい。「フランス人に教えてもらったカレーセット(1,242円)」
店内には、「広告」にまつわるポスターやキーホルダーなどのグッズがずらり。フランスのピアニスト「アンドレ・ルノー」のポスター。
お店がある「海岸ビルヂング」は、築100年にもなる商業ビル。国の登録有形文化財にも指定されていて、建物を自由に見て回れます。
神戸の海側エリアから、山側へ。
路地裏カフェや廃校、異人館など、旧居留地とはひと味違う「神戸らしさ」を感じられるレトロスポットがいっぱいです。
旧北野小学校の教室でアートなものづくり
「北野工房のまち」は、廃校になった旧北野小学校を活用した施設。
ランチでお腹を満たしたら、「北野工房のまち」へ。ここは、廃校になった旧北野小学校を活用した体験型観光スポット。ものづくり体験できる工房をはじめ、神戸ブランドのアイテムを買えるショップや、神戸グルメのテイクアウトもあります。
気軽にものづくりを楽しみたいなら、「リトルクラフト神戸」で「LEDで光るアロマキャンドルづくり」に挑戦。自分だけの光のアートづくり体験ができますよ。
世界にひとつ!あなただけの世界をつくろう
どんなデザインのキャンドルにするかは、あなたの感性しだい!
色のついた砂やビーズ、職人さんが一つひとつ手づくりしたガラス細工など、迷うほどたくさんの種類がある小物を自由に使いながら、世界にひとつだけのキャンドルをつくり上げていきましょう。不安な人は、はじめに「海」「神戸」「動物」など大きなテーマを決めておくとスムーズなんだとか。この日は、生きものを主役にかわいらしい世界をつくってみました。ちょっとした小物の置き方や色の使い方で表情が変わるので、時間があっという間に感じられるほど夢中になれますよ。
先生が丁寧に教えてくれるので、初めての人でも安心!
色がついた砂をカップの底に敷き詰めていきます。
ガラス細工をお好みの位置にセット。
溶かしたロウをゆっくり流し込んでいきます。
冷却しながら、お好みでビーズを散らして華やかに。
LEDライトがついた蓋を取り付けて完成!「LEDアロマジェルキャンドルづくり(2,160円)」
※オプションの数や素材によって値段は変わります。
昭和を感じる、レトロなカフェタイム
体験の後は、「モトマチ喫茶」でほっとひと息。昭和レトロな空間で、自家製プリンとコーヒーをいただきながらのんびり過ごしましょう。コーヒーはオーダーが入ってから豆を挽き、コーヒーの種類に合わせたドリッパーで丁寧に淹れてくれるから、本格的なおいしさ。コーヒーを淹れるそばから漂うコーヒーの香りがたまりません。カップやソーサーのデザインが個性的で、写真におさめたくなりますよ。
コーヒーそのものの味を楽しむなら「ストレート」、プリンとの相性を楽しむなら「ブレンド」がおすすめ。
やさしい甘さのプリンは、すこし固めの食感。ほろ苦いカラメルとの相性もばっちり!「自家製カスタードプリン(280円)」
約40年続いた喫茶店を前のオーナーさんから受け継ぎ、昭和の味わいを残しながら新しくオープンさせたのがモトマチ喫茶。
乗り放題パスで出かけよう!
道の駅
神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
緑あふれる北神戸にある「花と果実のテーマパーク」。中世ヨーロッパ風の園内には色鮮やかな季節の花々が咲き誇り、お花畑を見て回ったり旬のフルーツ狩りを楽しんだりと、自然を満喫できます。
〒650-0034 神戸市中央区京町80 クリエイト神戸3階 ☎078-333-5310 ○営業時間/10:00〜17:00(入館は16:30まで)㊡月曜(祝日の場合は翌平日)〇入館料/大人200円、小人100円 ○近隣に有料駐車場あり
12 368 197*77
〒650-0024 神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング1F ☎078-333-0910 ○営業時間/月〜木/11:30〜24:00、金・土・祝前日/11:30〜25:00 ㊡不定休 ○近隣に有料駐車場あり
12 337 832*30
〒650-0004 神戸市中央区中山手通3-17-1 北野工房のまち2F ☎078-251-6071 ○営業時間/10:00〜18:00(体験受付は10:00〜17:00)㊡第3火曜(7・8・9月、祝祭日除く)、年末年始(12/27〜1/2)○有料駐車場あり
12 397 083*73
〒650-0012 神戸市中央区北長狭通3-9-7 ☎078-778-0727 ○営業時間/火〜土/12:00〜22:00(L.O21:30)、日/12:00〜20:00(L.O19:30)㊡月曜(祝日の場合翌平日)○近隣に有料駐車場あり
12 367 566*12
※料金は2019年8月時点の税込価格です。
マップコードでカンタンに目的地を設定!「マップコード」とは日本全国の場所を特定した番号のことで、カーナビの「目的地設定」で利用できます。(マップコード対応機種)