vol.11 2016秋号「人の幸、里の幸、京都の秋をいただきます!」
来たれスイーツ男子! スイーツパトロール隊
『どらいぶらり』のグルメ&スイーツ特集を機に、 沿線の美味甘味について探求しようと、スイーツ番長の上司と若手社員が"スイーツパトロール隊"なる甘党同好会を秘密裏に立ち上げました。
さて、そのようすをのぞいてみると…。
ところでキミは、甘いものはいける口か?
いえ、甘いものはあまり…
そうか、仕事の上でも沿線のスイーツ事情を知っておくことも大切だ。これを機にスイーツパトロール隊を結成するぞ!私がしっかりとスイーツについて指南しよう。
ス、スイーツパトロール隊ですか!?
ちょうど今号の『どらいぶらり』も京都グルメ&スイーツ特集でもあることだし、 ここはひとつ、私が愛してやまない京都の極上スイーツを紹介しよう。
まずは和スイーツの王道ともいえる出町ふたばの豆餅だ。
〒602-0822 京都市上京区出町通今出川上ル青龍町234 ☎075-231-1658 ◎1個175円 ※当日中にお召し上がり下さい
7 707 200*45
これ、食べたことあります。友だちと京都をドライブしていたら、すごい行列ができてるお店があって、思わず車を停めて並んじゃいました。
そう、出町ふたばは行列で有名だ。で、食べた時の感想はどうだった?
おいしかったです!お餅に入ってる豆に塩気があって、それが餡の甘さを引き立てていて。ボリュームもあるからお腹もふくれました。
なかなかポイントを押さえてるじゃないか。でもな、豆餅の本当のおいしさは、餡入り、餡なしの両方を食べて初めてわかるんだ。餡なしの豆餅をじっくりと味わうと赤えんどうだけでなく、餅そのものにも塩味がついている。これがまた噛むうちに淡い甘味にかわって味わい深いんだ。
へぇー、餡なしの豆餅って珍しいですよね?
なんでも初代の故郷の石川県に伝わる神さまへのお供え用らしい。出町ふたばの豆餅のルーツともいえるな。
京都といえばさまざまなジャンルの抹茶スイーツが人気だが、その中で横綱であり、京スイーツの定番といえるのがこの茶の菓。モンブランで有名な京都北山マールブランシュが誇るお濃茶ラングドシャだ。
〒603-0000 京都市北区北山通植物園北門前 ☎075-722-3399 ◎5枚680円
7 767 690*53
おおっ、抹茶の味が濃い!
そうだろ。茶の香りに使用する茶葉は茶づくりの名人と茶鑑定士が選びに選び抜いた宇治茶だ。そして、もうひとりの匠である京都北山マールブランシュのエグゼクティブパティシエがその茶葉の風味そのままに口溶けのよいラングドシャに焼き上げているんだ。私はあまりチョコレートは得意ではないのだが、このラングドシャの中のホワイトチョコは大好きでね。
京都らしい上品なスイーツですね。女子うけもよさそうですね。
キミ、彼女と2人で京都郊外をドライブしてマールブランシュに寄ってモンブランを食べて、帰りに茶の菓をおみやげに手渡したら完璧だよ。
ほんとですか。がんばって彼女見つけます。
つづいては、京のスイーツ好きがとっておきのおもたせとする西賀茂チーズ。上賀茂神社のさらに北にあるお店は、街中から離れているにもかかわらず、みんな車を走らせて買いに行くほど人気のスイーツだ。さ、食べたまえ。
〒603-8826 京都市北区西賀茂坊ノ後町15 ☎075-495-0094 ◎1個108円/10個1,205円(箱入り) ※要冷蔵 お日持ち販売日含め3日間
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! おおっ! く、口の中で溶けました!
そうだろ。まるで泡雪みたいに口に入れると瞬く間になくなるだろう。それでいて上品な甘味とチーズ感がつづく。
もうひとつ食べたくなりますよね。
そうだ。ひとつめの後味を楽しみながら、さらにもうひとつ食べたくなる。そこには2種類のチーズを独自の配合でブレンドして、その日の気温や湿度に合わせてていねいに焼き上げるシェフのこだわり、そして、このお寿司のようなサイズが絶妙なバランスを生んでいるんだ。よかったらもうひとつ食べなさい。
いや、もう食べられません。
あっ! キミ、ひと箱ぜんぶ食べちゃったのか!私の分は? いますぐ高速にのって買ってきたまえ!
京都人は伝統を重んじつつ、新しいものも好きだからトレンディなスイーツもたくさんあるぞ。まずはこのプリンを食べてみたまえ
〒604-8063 京都市中京区烏丸通蛸薬師下ル手洗水町650 四条烏丸スタービル地下1階 ☎075-256-1825
プリン等洋菓子販売 ☎075-256-1825
7 616 285*16
なんの変哲もないふつうのプリンですよね。いただきます。ええっ、なんだこれ! このプリン、グレープフルーツの味がします
驚いただろう。これは人気のフレンチレストラン、ガスパールザンザンのグレープフルーツプリンだ。酸性の強いくだものと牛乳って相性がよくなさそうじゃないか?
なんだか分離しそうですよね。でも、このプリンはとてもなめらかでやわらかいですよ
じつは、このプリンにはグレープフルーツの果汁は入っていないんだ。使っているのは皮だけ。牛乳にきれいに洗った皮を漬け込んで、沸騰させて風味と苦みを移しているんだ
果汁も使わないなんてずいぶん贅沢なプリンですね
もっとおもしろいエピソードがあるぞ。このプリンを作ったシェフは大のプリン好きで10個のプリンを食べることが夢だったんだ。ところがキャラメルのプリンでは3個が限界。そこで爽やかなグレープフルーツを使ったプリンを思いついたんだ。
さすがに食べることへの探求心はハンパじゃないですね
次は今号で紹介しているじねんと市場のオリジナル・おいもさんロヲルだ
じねんと市場『おいもさんロヲル』
→じねんと市場についてのページはこちら
見た目はふつうのロールケーキと変わりませんね
そう思うだろう。とにかく食べてみたまえ
では、パクリ。おーっ、ケーキなのにさつまいもを食べているみたいです
そうだろう。京丹後の農家で丹精込めて作られた紅はるかをたっぷりと使っているから味はもちろん、香りも食感もさつまいもに限りなく近いんだ
どこか懐かしくて、やさしい味わいです。なんか田舎のおばあちゃんの顔を思い出しちゃったな
これも今号で取り上げているフレンドパークまつばらと里の駅大原で見つけたリンゴのジャムとたまねぎのジャムだ
フレンドパークまつばら『りんごジャム』
→フレンドパークまつばらについてのページはこちら
里の駅 大原『つくだ農園 玉ねぎジャム』
→里の駅 大原についてのページはこちら
リンゴのジャムは果肉がごろごろ入っていて、素朴だけどリッチな味わいですね
フレンドパークまつばらの周辺の農家で収穫されたリンゴを使っているそうだ。手間暇かけて作った山里の幸が詰まったジャムだな
次のジャムは…これは珍しい!たまねぎのジャムですよ!
そちらは道の駅大原で購入できるつくだ農園のジャムだ。味のほうはどうかな?
けっこうタマネギの風味がのこっています。これなら料理の隠し味やソースにも使えそうですね。料理のバリエーションが広がりそうだなあ
どちらも農家の人たちの思いがいっぱい入ったジャムだ。土産に買いたい一品だな。
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