〜1967年(昭和42年)開通〜
大阪万博開催に向け、既存橋梁を有効活用したコンクリートによるかさ上げや大型車交通量の増大が、床板や桁への大きな負担となりひび割れが生じています。
この区間は、一般道路(大阪府道)として設計された既存の道路を利用して、阪神高速道路を建設しました。設計時に考慮されていないコンクリート重量や大型車交通量の増大が、橋桁の負担となりコンクリートにひびわれが発生し、そこからの浸水により内部の鉄筋が腐食しています。
建設当時、1970年(昭和45年)の大阪万博開催に向けて、都市や道路の整備が急ピッチで進められており、高速道路の整備も同じく急務でした。そこで、当初一般道路(大阪府道)として整備されていた道路の一部を利用し、大阪府道として建設された橋桁を利用して、阪神高速道路を建設しました。しかし、阪神高速道路の建設には、高さ調整のために最大50cmのかさ上げを行う必要があり、結果的に設計時に考慮されていない後打ちしたコンクリートが負担となってしまいました。