〜1978年(昭和53年)開通〜
遺跡保存のため採用した特殊な構造が原因で、鋼桁に疲労き裂が発生。繰り返し補修を行っても損傷が進行し、路面に段差が生じたこともあります。
この区間の構造物は立地条件から杭を使わない基礎と、軽量な上部構造を採用しています。交通量も多く、軽量な構造物が大型車荷重を繰り返し受けることで、金属疲労によるき裂が鋼桁の随所に発生し、路面に段差が生じました。
補強による応急対応を行いましたが、今後も繰り返し損傷が発生すると考えられ、構造を根本的に改める必要があります。
長年その所在が明確にされていなかった難波宮について、大阪城の南西に広大な規模の遺跡が残されていることが1960年前後に行われた調査によって明らかになりました。
この遺跡の上部を横断する高速道路を建設するにあたり、遺跡の保護および、大阪城周辺の環境に配慮することを目的に、杭を使わない構造の高速道路を建設しました。