〜1966年(昭和41年)開通〜
橋桁の中央付近にあるヒンジ形式の継ぎ目が、設計当時の想定を上回り大きく垂れ下がり、これに伴い路面が沈下しています。
この区間の立地条件に対し、当時合理的とされていた工法を採用しましたが、橋桁の中央付近にあるヒンジ形式の継ぎ目部が徐々に垂れ下がり、これに伴い路面が大きく沈下しています。
応急対策として、垂れ下がった橋桁を内部に設置したケーブルで引き上げる対策を行いましたが、十分な回復が見られず再び沈下が進行する恐れがあります。
この区間の構造物は海上部の橋梁で、橋脚の数を少なくするために、橋長の長い構造物とする必要がありました。
橋桁の中央付近にヒンジ形式の継ぎ目を使用する工法は、この区間のように橋長が長く、また低い橋脚の構造物に対して構造力学的に合理性が高い設計とされる、建設当時の最新技術でした。
しかし年月の経過に伴い、このヒンジ部で設計時に想定していた値を大きく上回る垂れ下がりが発生しており、抑制対策を講じると共に、大規模更新による構造物の抜本的な改善を必要としています。