〜1972年(昭和47年)開通〜
基礎直下に地下街や鉄道が重なり合う立地を考慮して、構造物を軽くするために採用した鋼製基礎が、地下水の上昇により腐食が進行しています。
建設後の周辺環境の変化で、付近の地下水位が上昇。内部が空洞になっている鋼製の基礎内部に地下水が流れ込み、腐食が進行しています。内部の空間は、水位の増減を繰り返しながら常に高湿で保たれ、今後もさらに腐食が進行しやすい環境にあります。
大阪の中心部であるミナミの繁華街を横断するこの区間は、当時から地下に複数の鉄道の駅や地下街が上下に重なり合うように張り巡らされていました。橋梁の建設において、地下街直上では杭を使用することができないため、地下構造物への負担をできる限り軽減するように配慮する必要がありました。そこで、杭が不要で、軽量な鋼製の基礎が採用されました。