阪神高速の人と仕事
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技術開発
篠原 聖二 SHINOHARA MASATSUGU
技術部
技術推進室 2003年入社 - 阪神高速道路の耐震性を向上させるための
研究・技術開発に注力しています
阪神高速道路の耐震性を向上させるための
研究・技術開発に注力しています
- 現在の仕事内容を教えてください?
- 現在は、技術部技術推進室に所属し、建設・更新、維持管理技術の開発および改善、設計基準などの策定、材料・工法の試験および研究、技術委員会の運営などに携わっています。前部署では、国の研究機関に3年間出向して、東日本大震災で被害を受けた橋梁の耐震性に関する研究を行っていました。今は、その時の経験を活かし、阪神高速道路の耐震性を向上させるための研究・技術開発に注力しています。
- 入社を決めた理由について教えてください?
- 小学4年生の時、地元に瀬戸大橋が完成し、自分もいつか大きな橋の建設に携わりたいと漠然と考えるようになりました。また、大学に入ってから、橋の建設の”設計のみ”、”施工のみ”ではなく、なぜその道路が必要なのか?その道路を建設することによってどんなメリットとデメリットがあるのかを把握した上で建設に携わりたいと思いはじめ、そのためには”発注者”になる必要があることを知りました。さらに、大阪や神戸の中心部で、慢性的に発生している渋滞の状況をみて、渋滞の緩和につながるような、お客さまや住民の方々に必要とされている道路ネットワークの建設に携わりたいと思い、この会社に入りたいと強く思うようになりました。
- 特に印象に残っているできごとを教えてください?
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入社4年目から携わった新たな形式の橋脚構造の研究開発が実を結び、2年前に実際の橋梁に適用されました。その研究開発の成果は世の中に認められ、学会の技術開発賞を頂くことが出来ました。
このような新しい技術の研究・実務に携わったことで、既存の基準類にとらわれない新たな発想を生み出す力を養うことができたり、技術的な課題を産学の有識者と積極的に連携して解決する方法を学んだり、さらには連携を進める中で人的ネットワークを大きく拡大することができました。これらは今後の技術者人生にとって大きな財産となるものと考えています。
- 今後の目標を教えてください?
- 1995年の兵庫県南部地震では、阪神高速道路の倒壊現場が阪神大震災の象徴のようになってしまいました。次に大規模な地震が発生した時には、阪神高速道路はビクともせず、緊急輸送道路としての機能を十分に発揮し、利用者や周辺の住民の方々から、「阪神高速道路があって良かった」と今度こそ言って頂けるように、耐震性の高い都市高速道路の実現に向けた技術開発に勤しみたいと考えています。また、入社動機にある、利用者や住民の方々に必要とされる道路ネットワークの整備にも携わっていきたいと考えています。
- 就職活動中の皆さんへ一言
- 就職試験は大学入試とはまったく性格が異なるものです。大学入試は試験時の点数だけで合否が決まります。一方、就職試験では、入社したい企業が決まれば、その企業がどのような人材を求めているかあらゆるネットワークを駆使して情報収集する必要があります。また、入社試験では、自分自身の価値をいかに売り込むか、ある意味”したたかさ”のようなものがポイントになります。さらに、最も大事なのは、”熱意”です。その企業に入りたいという”熱意”をいかにうまく企業に伝えられるかが重要だと思います。
私(篠原 聖二)のある日の一日
- 9:00出社(始業時間までにメールチェック)
- 9:30課内会議(1週間のスケジュール確認)
- 10:00グループ会社との研究開発調整会議に出席
- 12:15昼食
- 13:00共同研究の実験計画の打合せため大学へ
- 15:30帰社後、翌週の技術委員会のための資料作成
- 18:30退社(飲みに行ったり、ゴルフレッスンに行ったり)