更新日:2017年03月31日
重交通等の制約を受ける都市内JCTの新設・改良技術の高度化 | ||
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受賞年度 | 2015年 | |
表彰主催団体 | 土木学会関西支部 | |
受賞者 | 阪神高速道路株式会社 建設・更新事業本部 堺建設部 鹿島建設株式会社 関西支店 株式会社横河ブリッジ 大阪支店 |
三宝JCT
松原JCT(北西渡り線)
大阪都市再生環状道路の一部を形成する2つのジャンクションのうち、松原ジャンクションは14号松原線と近畿道を接続する北西渡り線を整備することで全方向乗り入れ可能なフルジャンクション、三宝ジャンクションは現在整備中の大和川線と4号湾岸線を接続し関空方面対応の出入口を追加整備することで両方向乗り降り可能なフルランプとしたもので、平成27年3月29日に同時開通しました。
この事業では既設橋梁と新設橋梁との接続部は、走行安全性と維持管理性を向上させるため、新旧上部構造を一体化したノージョイント構造としました。
松原ジャンクションでは、既設松原線との合流部においてPC箱桁橋を拡幅して一体化する構造として、接合部のコンクリートを分割施工するとともに床版補強を行うことで既設構造物への影響を抑制しました。
三宝ジャンクションでは、新旧上下部工を一体化するとともに既設構造物を耐震補強する構造として、新たに開発した中間定着剤を使用した橋脚横梁の外ケーブル補強により、施工の進捗に合わせた部分開通を実現しました。
重交通等の厳しい制約下で、様々な制約条件に応じた新旧橋梁一体化技術や、施工条件に併せて工程・経済性・環境負荷等を考慮した上で選定した大型クレーン、大型多軸台車等を組み合わせた既設橋梁撤去技術等を駆使して、都市内ジャンクションの新設・改良を完遂したことが高く評価されました。
阪神高速のこだわりの技術
Case.11 地域の顔となれる美しいジャンクションを設計せよ
三宝ジャンクションの景観設計