阪神高速では、不要となった本線料金所の跡地を活用してPAの整備を進めている。料金所撤去跡地という非常に限られた空間、高架道路上の荷重の制約―。この高いハードルをいかに乗り越え、魅力あるPAを造り上げたのか。
交通流の制御やドライバーへの適切な情報提供を通じて、高速道路の安全・安心・快適な走行を支える交通管制システム。阪神高速は、2021年4月4日、初代から数えて4代目となる交通管制システム「HI-TEX」の運用を開始した。
「電気・電子・通信系」「機械系」「建築系」の施設系3職種で10年以上のキャリアを持つ中堅社員から、これまで歩んできたキャリアや仕事内容、醍醐味等について話を聞いた。
旧態依然とした紙の文化から脱却し、業務効率化と生産性向上を実現するために生まれた「工事情報等共有システム Hi-TeLus(ハイテラス)」。決して平坦ではなかった立ち上げまでの軌跡をたどる。
開通から50年余り。阪神高速道路では、多くの区間で経年劣化による構造物の老朽化が進んでいる。その対策として阪神高速は、構造物を長期にわたって健全な状態を維持し続けるために、大規模な更新・修繕を実施する「高速道路リニューアルプロジェクト」に取り組んでいる。
阪神高速はトンネル防災の強化に力を注いでいる。その最新成果が「炎強調システム」と「WDR(Wide Dynamic Range)カメラ」だ。開発・導入ではどんな困難があり、どう乗り越えていったのか。プロジェクトに携わった2人に話を聞いた。
阪神高速道路(株)は、開発途上国への技術支援や国際協力活動にも積極的に取り組み、海外に多くの人材を送り出している。2016年12月からケニアに渡り、現地で進む技術協力プロジェクトのチーフアドバイザとして活動する岡本信也もその一人だ。
斬新な構造やデザイン性を競う「橋梁模型製作コンテスト」。コンテストでは阪神高速道路の1チームが「審査委員特別賞」を受賞するなど大健闘。若手メンバーがこのコンテストを通じて得たものとは。
真っ赤な港大橋を包み込むように、巨大なリング状の構造物が2016年から稼働を始めた。その名も「Dr.RING」――。
阪神高速が技術の粋を集めてつくり上げた点検・補修作業専用のプラットフォームだ。
阪神高速ではスーパーコンピュータ「京」を使い、従来の地震応答解析では評価しきれなかった連続高架橋の地震時の挙動を求めるため、大規模シミュレーションを行った。これは阪神高速では前例のない、大きな技術的挑戦だった。
換気所には、トンネル内を安全で快適に走行するための換気・防災・照明等に必要な設備が収められている。そのため、建物が大きくなり、都市空間に与える影響も大きい。大和川線の5つの換気所設置には、目に見えないいくつもの課題が山積していた…。
短い通行止め期間に、数多くの工事を一気に集中して行うフレッシュアップ工事。合理的で費用対効果も絶大だが、成功裡に導くのは決して容易ではない。阪神高速の伝統行事とも言えるこの工事に挑戦した若手の成長、そしてベテランの思いとは?
耐震性に優れ、製作費が安く、工期も短い。そんな夢のような日本初の橋脚を実現させた阪神高速。その陰には兵庫県南部地震の苦い経験と、技術者たちの誇りをかけた挑戦があった。
堺の新しい産業拠点としての発展が期待されているベイエリアに、新ジャンクションが建設されることに。地元が誇れる景観デザインを求められたスタッフたちは…?!
市街地の地下に建設された長大トンネル。「出口周辺の環境への配慮」「火災対策を万全に」。2つの課題を解決するべく"機械職"たちの誇りをかけた挑戦が始まった。
ドライバーに向け、安全運転を「個別に・具体的に・コミュニケーションによって」呼びかけたい。これまでになかったビジョンと方法論でのWEBコンテンツ制作成功への道。
高速道路本線での適用基準を満たすLED道路照明を、全国で初めて開発した阪神高速。高速道路本線への適用は困難とされたLED照明実用化は、いかにして成し遂げられたのだろうか。
誕生以来業界のトップランナーの座を占めてきた阪神高速の交通管制システム。「極めて独創的でハイレベル」と評される所以はどこにあるのだろうか。
構造物の建設、点検、補修が行われる過程で蓄積される膨大なデータ。構造物を長寿命化するための的確な管理につながるデータの更新に正面から取り組み、築き上げられたのが保全情報管理システムだ。
阪神淡路大震災を経験した阪神高速では、長大橋の地震対策に積極的に取り組んできた。その対策はこれまでとは逆の「剛より柔」の発想に基づいて展開された。
交通量の多い交差点の真上に架かる橋が沈下し始めた。補強するチャンスは別途予定された通行止め工事しかない。制約の中、最も有効な手立てを探してスタッフは知恵を絞った。
コンクリート構造物に起こる劣化現象の一つ、アルカリ骨材反応。コンクリートのがんとも言われるこの現象にいち早く取り組み、地道で根気強い観察と研究を重ねてきたのが阪神高速だ。
3つの鉄道営業線の上下をかいくぐる神戸山手線南伸部。なかでも神戸高速鉄道との交差部は、地下鉄を止めることなくその直下にトンネルをつくるという極めて難度の高い工事だった。
2つの高速道路を接続するジャンクション建設。与えられた課題は通行止め期間の短縮と既存構造物の活用。現場の半分以上が河川の上という困難な状況の下、挑戦が始まった。