重要テーマ3 世界水準の卓越した都市高速道路技術で発展する阪神高速を目指して技術力・ノウハウの持続的なイノベーション

産官学が連携してイノベーションを目指します。

コミュニケーション型共同研究による技術開発

企業などの保有する技術が、阪神高速グループが抱える課題解決に役立つか、相互の技術の融合で新たな価値が生み出せるかを議論(コミュニケーション)したうえで、有意義な成果が期待される場合に共同研究を行う「コミュニケーション型共同研究」を実施しています。ニーズへの適用性の検討やニーズに応じたさらなる研究開発と実用化に向けた実装、試作、試験施工などに取り組んでおり、特許の取得も視野に入れています。

新たな片面施工高力ボルトの開発

片面施工高力ボルト

鋼構造物のボルト接合時に、施工する空間が狭い状況では、片面からの施工が可能な「片面施工高力ボルト(ワンサイドボルト)」を使用しています。これまで、橋などの大きな力が加わる構造物で、このような用途の高力ボルトを使用する場合、1社の製品に限定されてしまう状況にあり、材料入手の容易さやコスト面での競争性に課題がありました。今回、「コミュニケーション型共同研究」で応募のあったポップリベット・ファスナー株式会社との共同研究により、新たな構造を用いた片面施工高力ボルトを開発しました。開発では、鋼製の床版(橋の床部分)の補強における適用性を実験と解析により評価しました。

TOPIC

先進技術の研究開発へチャレンジ

阪神高速道路技術センターは、長年にわたり阪神高速道路に関する調査研究を行ってきており、他にはない学識経験者などのネットワークなど高度かつ多様な技術的知見・資産を保有し、阪神高速グループ各社と一体となり研究・技術開発を推進してきました。今後予想される労働人口の減少などの課題に対し、なお一層、業務の高度化・効率化を図る必要があります。また、輪荷重試験などの基礎的研究に加え、DX技術などを積極的に活用した研究開発の促進が重要となっていることから、研究体制の強化とともに、名称を「阪神高速先進技術研究所」に改め、2020年7月に再出発しました。

輪荷重走行試験
(一財)阪神高速先進技術研究所
公式キャラクター テクノザウルスくん

土木遺産の認定

土木学会選奨土木遺産は、土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、2000年に認定制度が設立されました。阪神高速の管理する施設では、これまで、「阪神・淡路大震災による被災構造物群」、「中之島S字橋」が認定を受けています。今回、「ビル・高架道路・地下鉄駅の一体整備(船場センタービルほか)」が、小規模な専門卸売店が密集する船場地区で、店舗ビルと高架道路・地下鉄駅を一体整備するという卓抜したアイデアを実現したことが評価され、3件目の認定を受けました。

選奨土木遺産ビル一体化
2020土木学会選奨土木遺産
ビル・高架道路・地下鉄駅の一体整備