重要テーマ4 お客さまや社会に満足をお届けする多彩なビジネスを展開する阪神高速を目指して高速道路事業で培った技術・ノウハウを活用した事業展開
高速道路事業を通じて蓄積した技術・ノウハウを活用し、地方公共団体の交通インフラ建設や管理業務などを実施しています。
- 関連するSDGsの目標
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維持管理技術・ノウハウを活用した事業
交通管理や施設管理の経験を生かして、大阪港咲洲トンネルと夢咲トンネルの維持管理、交通管理・管制、設備監視、挙動観測などの業務を包括して大阪市から受託しています。このほか、阪神高速5号湾岸線と併行する兵庫県道芦屋鳴尾浜線に架かる道路橋3橋(鳴尾橋、西宮港大橋、夙川橋)の定期点検および耐震補強設計業務を兵庫県から受託しました。
用地取得支援事業
猛烈な勢いで進む人口減少と少子高齢化、毎年のように発生する大規模自然災害が課題となっています。そのようななかで、我が国は今、交通インフラを含む新たなまちづくりと国土の強靭化が強く求められています。しかし、大都市部以外では公共用地取得を担う公共事業者の用地人材が枯渇し、危機的状況になっており、国が対策の検討を開始したところです。
阪神高速では、高速道路の用地取得で培ってきたノウハウを生かし、用地人材の育成と公共用地取得の支援をしています。
2021年度の実績
①用地研修
公共事業者の初任者など各種階層別の研修を、従来の対面形式に加え、一部または全オンライン形式でも実施し、15日間、のべ647名の方が参加され、高い評価をいただきました。
②WEB発信
ホームページを随時更新し、用地経験の発信、用地人材の心得などの啓蒙、用地図書や業務実績の紹介などを行うとともに、公共事業者からいただいた質問にお答えしました。
③書籍販売
公共事業者向けの補償に関する税制上の取扱いをまとめた「補償の税金ハンドブック 2021年度版」を出版し、全国の公共事業者必携の書として随時販売しています。
④公共用地取得の支援
鉄道、道路、砂防などの事業について公共事業者から業務を受託し、用地アセスメント、登記問題、地元説明会開催、用地測量、物件調査算定、照合、用地交渉、収用裁決申請、審理対応などあらゆる場面の仕事を高品質で早期に完了するよう実施しました。特に今年度は、登記困難案件、特殊権利者調査、収用裁決関係で大きな成果が出ており、早期用地取得についても公共事業者から高い評価をいただいています。