重要テーマ5 関西の発展に貢献し、地域・社会から愛され信頼される阪神高速を目指して社会貢献活動の推進

良き企業市民として地域・社会の持続的発展に貢献するとともに、自らも成長することを目的に、「安全・安心」「人づくり」「地域・社会の活性化」「環境」を重点テーマとして、保有する人的・物的資源やノウハウを生かした社会貢献活動にグループ一体となって取り組んでいます。

関連するSDGsの目標
  • 1:貧困をなくそう
  • 2:飢餓をゼロに
  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 12:つくる責任つかう責任
  • 13:気候変動に具体的な対策を
  • 14:海の豊かさを守ろう
  • 15:陸の豊さも守ろう
  • 17:パートナーシップで目標を達成しよう

安全・安心

交通安全啓発活動の実施

SNDプロジェクトのロゴマーク
冬のSNDメッセージキャンペーン

「STOP!NAGARADRIVINGPROJECT(通称SNDプロジェクト)」は、高速道路での危険運転を撲滅し、交通事故ゼロを目指すプロジェクトです。わき見をし「ながら」の運転や、スマートフォンを操作し「ながら」の運転、運転手の身勝手なあおり運転(イライラし「ながら」運転)などを防止するため、交通安全啓発活動の一環として、2021年度は「SNDメッセージキャンペーン」を夏と冬の2回にわたり開催しました。あわせて約2,100件のご応募があり、グランプリ作品によるラジオドラマCMの制作も行いました。

人づくり

VR360°バーチャル現場見学会

VR360°バーチャル
現場見学会特設サイト

地域の方をはじめとした多くの皆さまに、土木に親しみを感じていただきながら、阪神高速の事業や取り組みへの理解を深めていただく機会として、当社では例年「土木の日」協賛行事として土木体験イベントを開催しています。今年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響により対面イベントを開催できなかったため、これに代わる取り組みとして、ホームページ「技術のチカラ」内の特設サイト「VR360°バーチャル現場見学会」で、リニューアル工事を中心に、普段は入れない工事現場をVR動画でいつでもご覧いただけるコンテンツの拡充を行いました。

VR360°バーチャル現場見学会
VR360°バーチャル現場見学会特設サイト

震災経験の伝承

震災資料保管庫特別開館の様子

震災資料保管庫は、阪神・淡路大震災の証しを残すだけではなく、地震発生から全線復旧までの623日間の緊迫した時間と関係者の対応を伝える展示や、震災を教訓にした、新たな技術、災害支援や防災教育の取り組みも紹介しています。当施設は毎月第1・第3水曜日および第1・第3日曜日に一般公開しており、専門技術者、教育機関だけでなく、一般の方にも多数ご来館いただいています。当施設の取り組みは土木学会の第1回インフラメンテナンス特別賞を受賞しました。

出前講座

出前講座の様子(八雲東小学校)

2005年度より社員自らが小学校などに出向き、「地震防災」「環境」「渋滞」などをテーマとし、総合学習活動を支援する「出前講座」を継続実施しています。2021年度は、守口市立八雲東小学校と尼崎市立武庫南小学校の2校で出前講座を実施し、児童の皆さんに「高速道路の役割」や「高速道路の防災」についてクイズや体験を交えながらわかりやすく説明しました。

地域・社会の活性化

賞味期限切迫非常食の寄付

賞味期限間近の非常食をNPO法人(フードバンクなど)に寄贈し、支援を必要とする福祉施設や団体などに分配していただくとともに、食品ロス削減にも寄与しています。

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催に向けて

提供:2025年日本国際博覧会協会

2025年大阪・関西万博開催に向けて、アクセス道路としての機能確保、インバウンドを含むさまざまなお客さまへのおもてなし、美装化・景観の向上などの施策を推進しています。大阪・関西万博を契機に阪神高速道路をより快適にご利用いただけるように新たな技術の開発にもチャレンジし、大阪・関西万博のコンセプトである「未来社会の実験場」を阪神高速道路でも体現していきます。

環境啓発および社会貢献等

「阪神高速グループの森」づくり

阪神高速グループの森の育成管理活動

「尼崎21世紀の森構想」の拠点施設である兵庫県立尼崎の森中央緑地内の150㎡の敷地において、2017年から「阪神高速グループの森」づくりを実施しています。近隣の野山で採取した種子からの苗木を植樹することで、地域の生物多様性保全にも寄与しています。また、森の育成管理活動を通じて社員の環境意識向上にも取り組んでいます。

「尼崎21世紀の森構想」とは、尼崎市南部の臨海地域(約1,000ha)で、森と水と人が共生する環境創造のまちづくりを進めるため、市民・行政・企業などの参画と協働により、100年かけて森づくりを行うものです。

【VOICE】 尼崎の森中央緑地 生物多様性の森づくり

尼崎の森中央緑地パークセンター
生物多様性コーディネーター
石丸 京子

5号湾岸線尼崎末広出入口のすぐ西、海に突き出た緑の埋め立て地が兵庫県立尼崎の森中央緑地です。自然が失われた臨海部に人の手によって、0からどこまで「生物多様性」をつくり出すことができるかに挑戦する、全国的にも珍しい森づくりを行っています。地域のタネから育てた郷土苗13万本を植栽し、みんなの力で100年かけて「生き物いっぱいの森」を育てる壮大なプロジェクトです。2017年より「阪神高速グループの森」では15種類もの苗木を植え、多様性豊かな森を育てていただいています。森にはすでに昆虫や鳥が集まり「生き物いっぱいの森」が育ちつつあります。

環境情報の発信

森の文化祭

公式ホームページやSNS、環境イベントなどを通じ、環境への取り組みを発信しています。

砂浜清掃のボランティア活動

砂浜清掃ボランティア活動

海洋環境保全に対する取り組みとして、阪神高速道路沿線区域周辺で砂浜清掃のボランティア活動を行っています。2021年度は3号神戸線沿線の須磨海岸において、現地でビーチクリーン活動を行っているNPO法人と連携し、実施しました。