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情報システム
イメージ 渋滞、事故、所要時間などのリアルタイム情報を24時間365日提供「VICS(道路交通情報通信システム)」
交通・渋滞

渋滞、事故、所要時間などの
リアルタイム情報を24時間365日提供
「VICS(道路交通情報通信システム)建設場所:阪神高速道路全線

キーワード
ビーコン、ITSスポット
写真:電波ビーコン

写真:電波ビーコン

高速道路上の約200箇所に設置された電波ビーコンから、自動車に搭載されたVICS対応カーナビゲーションシステムに、渋滞、事故、所要時間などのリアルタイム情報を24時間365日提供しています。

文字(LEVEL1)や簡易図形(LEVEL2)による情報提供のほか、カーナビゲーションの地図画像の上に詳細な情報を重ねて表示(LEVEL3)することが可能です。

図:情報提供例(LEVEL1情報)

図:情報提供例(LEVEL1情報)

図:情報提供例(LEVEL2情報)

図:情報提供例(LEVEL2情報)

図:情報提供例(LEVEL3情報)

図:情報提供例(LEVEL3情報)

現在では、従来に比べて高速・大容量通信で、蓄積情報(情報の再生地点の指定)の提供が可能な次世代VICS(ITSスポット)に関する取り組みがスタートしており、ITSスポットに対応したカーナビゲーションシステムも、2009年10月より複数メーカーから販売されています。

また、阪神高速においても、国や関係機関の協力のもと、ITSスポットを活用した情報提供に関する社会実験として、道路交通情報、安全運転支援情報を提供するにあたっての効果的なサービスや、システムのあり方を探る実証実験を行っています。

【前方状況情報提供システム】
(2009年導入)

渋滞が発生しやすい区間の交通状況をリアルタイムに提供するシステムです。当該区間に設置したカメラで交通状況を撮影し、上流を走行する車のITS車載器に対して、静止画で配信します。

図:前方状況情報提供システム

【カーブ進入危険防止システム】
(2008年導入)

事故が多発する急カーブにおいて、速度の速い車に対し警告を促すシステムです。急カーブ手前で通過する車の速度を計測し、一定速度を越える車を検出すると、専用の情報板に警告を表示するとともに、ITS車載器へ音声と画像による警告メッセージを送ります。

図:カーブ進入危険防止システム

【合流支援情報提供システム】
(2009年導入)

追い越し車線に合流する入口ランプにおいて、車両接触事故を抑制するためのシステムです。ランプに進入する車を検知すると、本線の合流部手前に設置された情報板に警告を表示するとともに、合流車への注意を喚起するメッセージをITS車載器へ送ります。

図:合流支援情報提供システム

【前方障害物情報提供システム】
(2009年導入)

見通しの悪いカーブで発生する渋滞において、追突事故を抑制するためのシステムです。渋滞の起こりやすい区間に設置されたカメラが渋滞の発生を検知すると、上流側に設置された情報板に警告を表示するとともに、後続車両のITS車載器へ注意を喚起するメッセージを送ります。

図:前方障害物情報提供システム