床版取替の急速化・高耐久化を可能とするプレキャストPC床版継手構造として、阪神高速道路(株)は、清水建設(株)・ユニタイト(株)・住友電工(株)・昭和コンクリート工業(株)と共同で、HSプレストレスジョイント(HSPJ)を開発しました。
一般街路への影響が大きい橋梁上部工の撤去や再構築のうち、特に大型クレーンを用いて常設占用帯(作業ヤード)で地組・解体作業を行う工事において、以下の課題を有する箇所に適用可能な施工技術
従来の床版連結はその工程・工法などにより様々な課題を抱えていました。それを解決するために新構造の開発に着手。様々な試験ののち、守口線フレッシュアップ工事での試験施工に成功しました。
阪神高速道路(株)と鹿島建設(株)は、軽量かつ高耐久なコンクリート系の道路橋床版の共同研究を開始。超高強度繊維補強コンクリートを使用したUFC床版を開発しました。
13号東大阪線は道路構造上の問題から損傷が多発。そのリスクを低減させるため「1支承線化による連続化工法」を取り入れた大規模な構造改良工事を行いました。
UTの操作性および記録性に着目し、更なる改善を加え、超音波自動探傷検査(AUT)システムを開発するとともに、超音波自動探傷検査要領として、AUTが実際の工事で使用できるように、必要な技術的条件を取りまとめました。
従来の鋼床版下面・上面からの目視だけでは発見できない鋼床版疲労損傷を、赤外線検査、鋼床版舗装上面からの渦流探傷検査、鋼床版下面からのフェイズドアレイ超音波探傷検査の3つの検査を組み合わせることで検出します。
金属疲労・経年劣化などにより鋼床版のひび割れ発生が多く確認されています。この対策として随時点検・緊急補修・新しい補強技術/工事の実施を行っています。
橋桁と橋脚を繋ぎ橋にかかる鉛直荷重と水平荷重を支える支承。1つの支承で2つの荷重を支えようとすると装置が大型化してしまういます。そこで荷重の種類に合わせて2種類の支承に分離することでコンパクト化。この支承を「機能分離型支承」といいます。
橋脚におこるASRによる劣化現象。阪神高速はASRの発生要因の分析、損傷構造物の健全度評価、補修方法の検討など、維持管理に関する広範な検討を行ってきました。
PC3径間連続有ヒンジラーメン箱桁橋(喜連瓜破ディビダーク橋)で起こった橋の垂れ下がりを補修、ゆがみの回復を図るため下弦ケーブル構造による工事を行いました。
1995年震災時の教訓から阪神高速道路耐震補強を行ってきていました。しかし一部橋脚(約35本)においては、作業空間の狭さや工期短縮が必要といった観点から、炭素繊維シート巻き立て工法が採用されました。