橋梁やトンネル、道路等を資産と捉え、その損傷劣化を将来にわたり把握することで、より費用対効果の高い維持管理を行うことが「道路のアセットマネジメント」の概念です。
阪神高速が管理している道路資産は、公物としての性格が強く、国民の安全性も満足も確保しつつ、長期的に発生し続ける維持管理費用を軽減する必要があります。このことから、阪神高速では道路資産の効率的な管理を実施するため、アセットマネジメントに積極的に取り組んでおり、その考え方を導入した維持管理支援ツールの「橋梁マネジメントシステム(H-BMS)」の開発を進めているところです。
この橋梁マネジメントシステム(H-BMS)の保有機能は、1)蓄積した点検結果や補修履歴データから処理した劣化曲線により劣化状況予測を行う、2)構造物を適切な水準で長期に維持するための必要な費用の算出、3)長期の機能水準と費用の推移ならびに補修優先順位の算出であり、補修計画および補修費用の算出根拠の明確化や最適な維持管理計画立案に活用できます。