中島パーキングエリアは、5号湾岸線の大阪湾を望む海上にあります。
このパーキングは、海上に浮かぶ船をイメージした外観となっており、道路横断方向に約40m拡幅した橋梁の上に設置されています。
このパーキングエリアは、平成6年に建設され、平成21年4月のリニューアルの際に、さまざまなエコロジー技術を採用しています。
写真:中島パーキングエリア
1階トイレの屋上の折板屋根上に、緑化を施しています。
散水による水やりの不要なセダム系の植物(メキシコ万年草と常緑キリンソウの混植)を植えています。
折板屋根の上に、50cm角の土や植物の入ったトレーが敷き詰められています。
これは、ボルト等で固定されています。
屋上緑化は、1階への断熱の効果があり、植物を植えることによりCO2削減に貢献し、それになにより、2階のウッドデッキのテラスからの眺めをよいものにしています。
写真:屋上緑化
図:屋上緑化
中島パーキングエリアは海上部にあるので、外壁のメンテナンスは、頻繁に行うことができません。外壁全面において、パネルにはセルフクリ―ニング作用のある塗装を採用しました。また、窓ガラスにもセルフクリ―ニング作用のあるコーティングを採用しています。
酸化チタンの光触媒効果により、活性酸素が表面に発生し、大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)等を分解し、空気浄化がおこなわれます。
これらの分解と、酸化チタンによる親水性も相まって、セルフクリーニング作用が発揮されます。
酸化チタンに光が当たると、「電子(e-)」や「正孔(h+)」が発生。
空気中の「水や酸素(H2O,02)」と反応して、さまざまな有機物や菌を分解する「活性酸素(O2-・OH)」を表面に発生させます。
酸化チタンに光が当たると、「チタン(Ti)」と、空気中の「水(H2O)」が反応。
表面に、水と非常になじみが良い「親水基(-OH)」の膜ができます。
リニューアルに際して、阪神高速のパーキングエリアで一番ご利用の多いトイレを快適なものにしています。
衛生機器においては、例えば、大便器での従来品1回の水使用量では、一般的な従来品の13ℓから8ℓ程度に節水しています。
また、女子トイレには擬音装置も設置しており、音を気にする女性による水を流す回数は低減されると考えています。
写真:節水衛生機器
担当者からひと言 上月雅美さん
中島パーキングエリアのリニューアルに際し、西日本で初導入となる電気自動車充電器などをテレビで紹介して頂きました。
エコロジー技術については、パーキングエリア内でそれぞれ紹介しています。入口には、大阪府内の木材でつくったイーゼルを設置しています。