地球環境問題の中で、自然エネルギーの有効利用と環境保全は国際的・全世界的レベルの課題となっています。特に地球温暖化については化石燃料の燃焼で発生するCO2の抑制が急務とされています。
太陽光発電システムは、地球に降り注ぐ太陽光エネルギーを取り出すクリーンなシステムです。阪神高速では、7号北神戸線の長坂山トンネルの入口付近に容量50kW(太陽電池パネル40基)の太陽光発電設備を平成9年8月から設置しており、早くからクリーンエネルギー利用に取り組んでいます。この太陽電池パネルで発電した電気は、主に長坂山トンネルの入口部分の照明に供給しています。
トンネル入口照明は、道路を走行されるお客さまがトンネルに入ったとき違和感がないよう、外の明るさにあわせて明るさを調整します。太陽が照って明るいときは照明も明るく、曇っているときはやや明るさを落とします。このパターンが日射が強いほど多く発電する太陽光発電と同じであることに着目し、入口照明の電力に使用しています。また、発電した電気が余ればトンネル警報板など他の設備にも供給しています。