施設 | 電気 |
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日本で初めての長波長帯光通信方式による
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昭和56年度に3号神戸線が全通し、大阪と神戸の両管理拠点での各種情報伝送容量が増加することとなりました。大阪―神戸両拠点間の距離は約35kmあり、従来の伝送方式では多数の中継器が必要でしたが、我が国で初めて長波長帯光通信方式により、光ファイバーケーブルを用いた無中継伝送システムを構築することができました。
今日では通信インフラとして当たり前になった光通信ケーブルですが、昭和50年代当時はメタリックケーブルが主流であり、光通信ケーブルは開発途上にありました。一方、高速道路延長とともに、お客様に提供する道路情報の高度化、監視用テレビなどの各種設備の増加に伴い情報伝送容量も増加したため、メタリックケーブルでは莫大な心線数が必要となりました。そこで、昭和53年、当時開発途上であった光ファイバーケーブルを高速道路の既供用区間を利用して試験的に布設し、伝送品質や高架道路布設の適合性などの実証実験を行い、技術的に十分実用化に耐えることを確認しました。昭和55年には松原線の交通流監視テレビの画像伝送用に採用され、高速道路に初めて光通信システムが誕生することとなりました。
現在では、ETC設備やカメラ映像系設備の増大により、さらなる伝送路の高速・大容量化と高品質性が求められており、TCP/IPプロトコルによるデータ通信システムの構築を進めています。具体的には、阪神高速道路に設置されている電気・通信・交通管制・営業管理などの各種端末設備について、経年劣化による機器更新に併せて順次端末設備のIP化を実施しています。また、通信システムについても、ネットワーク構成管理、ユーザ管理、トラフィック管理、障害管理、セキュリティ管理などの維持管理が必要であり、これを徹底することで阪神高速の安全・安心・快適な道路サービスの実現を目指しています。
・阪神高速道路における光ファイバ通信システム(阪神高速道路公団、技報第1号、1981年) ・IP通信技術利用による基幹通信ネットワークの構築 (阪神高速道路公団、技報第22号、2005年) |