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イメージ 阪神高速道路全線各システムを一元的に集中監視、維持管理業務の支援を行う「電気通信中央装置」
施設 | 電気

阪神高速道路全線各システムを一元的に集中監視、
維持管理業務の支援を行う「電気通信中央装置」

建設場所
阪神高速全線
キーワード
電気、電気通信中央、コスト

電気通信中央とは、阪神高速道路全線の電力系・通信系・トンネル防災系・営業管理系・情報処理系の5つの各機器システムと、その各システムを朝潮橋センターで一元的に集中監視する一連の装置をさし、維持管理業務の支援を行うシステムとして活用しています。

各システムの障害発生にはどれも迅速な対応が要求されるため、多くの機器設備の障害情報については、24時間の監視体制下で時間軸による障害管理を実施しており、主原因の特定を瞬時に行え、迅速な障害復旧への対応が可能となっています。

システム構成

センター 障害などの統制制御を実施しています。
監視室 広範囲の路線の管理や各種情報の監視をしています。
機器監視装置 電気通信設備の設備情報・作業履歴・業務内容・組織情報など、阪神高速道路の電気通信設備を維持運営していくための監視・点検情報がすべて登録されています。
監視卓

常に各システムの監視を行うことができ、障害発生時には各システムの状況や内容を詳細に表示し、障害が復旧するまで一連の指示ができます。

図:電気通信中央と5つのシステム

図:電気通信中央と5つのシステム

電力系システム 高速道路に設置された各種設備に、安定した電力を供給するための各種電力系設備を監視します。
通信系システム 高速道路に設置された各設備の相互間や中央設備との間を通信回線で結び、これらの運用と維持管理に必要なデータや、音声を伝送する設備および装置の監視統制を行います。
トンネル防災系システム トンネル内において火災や事故が発生した場合、各設備の情報をもとに、防災中央装置によって集中監視制御し、迅速な対応と車両の安全を確保します。
営業管理系システム 料金収受を自動化するETCや自動収受機などの設備を監視します。情報処理系システム:高速道路の機能を最大限に発揮させるため、変化する道路情報を的確にとらえ、円滑な交通の流れを維持する情報提供設備などを監視します。

また、電気通信中央では、5つの管理機能により効率的で高度な管理が行われており、万全の体制で阪神高速道路を守っています。

  1. 監視統制機能
    すべての電気通信システムと設備の稼働状況を一元的に把握できるため、総括監視ができ、高度な運用・管理が行えます。また、遠隔地間および各系システム間に影響する複雑で重大な障害も、その原因と影響する範囲を的確に把握し、必要な統制指導とガイダンスが行えます。
  2. 作業管理(予約・実施)機能
    作業予約機能は、関係部門からの作業計画をもとに、各設備の維持点検および年間・月間の各設備の工事に関する作業計画などの立案・調整が容易に行えます。
    作業実施機能は、作業の状況を把握し、的確な指示やスケジュールを組むことで、作業効率を大幅に向上させます。障害発生時などの緊急連絡や作業中止指示の通知が効率的に行えます。
  3. 障害補修機能
    監視統制機能で検出された障害状況の調査や補修指示が迅速に行え、効率的な作業管理が行えます。
  4. 点検報告機能
    点検報告書様式に基づいて、各設備の点検結果の入出力、総括表などの表示や印刷が行えます。
  5. 情報登録検索機能
    登録機能は、設備台帳、監視情報、業務内容、組織形態、および担当者情報など、多くの様々なデータ登録が行えます。
    探索機能は、各種データの検索や、過去の障害履歴等の情報を集計し、機器の運用履歴の統計表を作成することで、設備の稼働実績が把握でき、障害を未然に防いだり、補修作業等が迅速かつ的確に行えます。
写真:センター

写真:センター

写真:監視室

写真:監視室

ひと言

担当者からひと言  大西さん

電気通信、交通管制、営業管理各設備の24時間維持管理体制の効率化に大きく寄与しています。