橋梁 | 鋼橋 |
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塗装の塗りなおしなどのメンテナンス不要!
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耐候性鋼材、無塗装、安定錆
阪神高速では、北神戸線、京都線の鋼製橋梁に、腐食防止のための表面保護塗装が不要な「無塗装耐候性鋼材」を多く採用しています。「無塗装耐候性鋼材」は一般的な鋼材に比べ銅やクロムなどを多く添加しており、時間の経過とともに特殊な「安定錆」を鋼材表面に発生させ、これが保護膜となり腐食の進行を抑えます。安定錆の層は褐色化して半永久的にその効果を発揮します。このため、塗装の塗り直しなどのメンテナンスが不要で、経済性に優れた鋼材といえます。
写真に示す京都線のように、高架下利用が活発な都市部での使用の場合には、安定錆の形成までに発生する「初期錆」の流出を抑えるための「錆安定化処理剤」を塗布しています。これは、安定錆の形成に有害なCl-やSO42-を遮断し、錆の発生を促す水や酸素を通す性質を持ち、安定錆を効果的に形成するとともに、処理剤に含まれる「鉄イオン補捉成分」が錆を安定させる事で、流れ出る初期錆による外観不良を防ぎます。
●無塗装耐候性橋梁を採用した例
※阪神高速8号京都線は平成31年4月1日(月)からNEXCO西日本と京都市に移管されました。
・斜久世橋区間パンフレット |