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建設技術
イメージ 通行止期間の大幅短縮とコスト削減を両立!既存構造物の有効利用で実現した湊川ジャンクションの改築計画
橋梁 | 鋼橋

通行止期間の大幅短縮とコスト削減を両立!
既存構造物の有効利用で実現した
湊川ジャンクションの改築計画

建設場所
3号神戸線湊川出入口
キーワード
既存構造物有効利用、地球環境保全

昭和43年に開通した神戸線湊川出入口は、平成22年12月に改築され、31号神戸山手線と3号神戸線(大阪方面)との連結路が加わり、新しく生まれかわりました。

この連結路の設置は、湊川出入口の出口と入口の間に神戸山手線との連結路を割り込ませるかたちで新設する必要があったので、営業中の湊川(西行)入口、(東行)出口は撤去して少し西へ移設しました。
橋桁の取り替えや改造を行うため、大がかりで複雑な工事となっていますが、既存の構造物の使える部分は活用し、必要な部分だけを取り替えることで、通行止期間の大幅な短縮とコスト削減などの様々な工夫をしています。

ここでは、一例として、既存橋桁のを有効利用した事例と地球環境保全に配慮した料金所の新設をご紹介します。

●既存橋桁の有効利用

湊川(西行)出口は、当初、出入口の橋を全て撤去した後、出口、連結路を設置するのに必要な幅の橋を新設することを予定していました。
しかし、全てを撤去・新設すると、通行止期間が長くなり、コストも大きくなります。
そこで連結路を設置するにあたり、現在の橋の入口部分だけを撤去し、出口部分を拡幅し有効活用することとしました。

少し詳しく見てみますと図に示す湊川(西行)出入口で、連結路と既設出入口が一体構造となる部分では、新設する連結路に支障となる既存の橋桁G3~G5を撤去し、G1・G2の2本の橋桁を残すことで、新たな橋桁G3のみを設置し橋を再利用しました。
したがって、橋桁G3~G5までを撤去後、連結路に干渉しない位置に必要な幅に合わせて新たな橋桁G3を設置し橋を再構築しました。

湊川(西行)出入口 改築前・改築後

●3号神戸線 湊川(西行)料金所リニューアル

今回の改築工事で湊川(西行)の料金所は、撤去し新設しました。新設した料金所は、従来のものとは異なり、地球環境保全配慮に配慮した工夫を取り入れています。
例えば、料金所屋根に太陽光発電装置、料金所壁面に光触媒塗装・日射反射塗装、料金所内に空調室外機用補助冷却システム・節水トイレ、LED照明などを取り入れ、二酸化炭素の排出量削減に取り組んでいます。

3号神戸線 湊川西行料金所 完成予想図