多くの方が尊い命を落とされ、慣れ親しんだ街並みが一瞬にて失われた阪神・淡路大震災から30年の歳月が経とうとしています。
あらためまして、阪神高速道路に関係して亡くなられた方々とご遺族の方々、そして震災により亡くなられた全ての方々に、心より哀悼の意を表します。
震災により甚大な被害を受けた阪神高速道路。私たちは多くの方々からご支援・ご協力を賜りながら、被災地復興のために必要不可欠な3号神戸線はじめ、被災路線の復旧に全社一丸となって取り組みました。
私たちはこの震災で学んだ教訓を片時も忘れることなく、災害時にも皆さまの生活を支える「安全・安心な高速道路」であり続けたいという信念のもと、これまで磨いてきた減災技術を取り入れた耐震対策のほか、今後発生が予想される南海トラフ巨大地震及びこれに伴う津波に備えた対策にも取り組んでまいりました。
また、阪神高速道路では、災害発生時の行動計画を定めた「阪神高速道路株式会社事業継続計画(阪神高速BCP計画)」を策定し、これに基づくグループ全社を挙げた防災訓練を継続的に実施することで、防災への備えを再確認しています。これからも大規模災害や重大事故などの危機管理対応に24時間365日体制で万全を期していきたいと思っております。
阪神・淡路大震災から30年を迎える今、これまでの取り組みに加えて、震災の経験と教訓を風化させることなく次世代につなぐことも重要となっています。私たちは、より「安全・安心な高速道路」を実現していくために、震災の経験と教訓をしっかりと胸に刻みつつ、これからも次世代に「つないでいく」ためのたゆまぬ努力を続けてまいります。
阪神高速道路株式会社
代表取締役社長