復旧を支えた技術 Technology to Support Restoration

全線復旧までの623日

神戸市東灘区深江本町
(ピルツ構造区間)

震災直後
復旧後

神戸市東灘区深江本町で延長635mにわたって18径間のプレストレストコンクリート橋が倒壊しました。支間中央部に吊桁を有する橋脚と橋桁が剛結されたピルツ構造が採用された区間で、17本のRC橋脚が柱の中間高さで破壊し、橋桁が北側に倒れました。

復旧では、ピルツ構造から橋桁と橋脚を分離する構造とし、地震力の低減を可能とする免震支承を採用しました。橋桁には重量が軽い鋼床版2箱桁、橋脚には橋軸直角方向に幅を拡げた小判形RC橋脚を用いました。

震災前断面
震災前断面
復旧後断面
復旧後断面

神戸市中央区波止場町
(弁天高架橋)

震災直後
震災直後
復旧後
復旧後

神戸市中央区波止場町に位置する弁天高架橋は、複数のRC橋脚がせん断破壊し、落橋や主桁の座屈などの甚大な被害を受けました。早期復旧を図るため既存の杭基礎を再利用することとし、橋脚下端に免震支承を配置することで既存の杭基礎を補強不要としました。
高い耐震性能を有する19径間連続の鋼床版立体ラーメン橋として復旧されました。

弁天高架橋の構造(世界初の橋脚下部免震構造) 震災前断面
弁天高架橋の構造
(世界初の橋脚下部免震構造)
震災前断面
弁天高架橋の構造(世界初の橋脚下部免震構造) 復旧後断面
弁天高架橋の構造
(世界初の橋脚下部免震構造)
復旧後断面