阪神高速の取り組み道路トンネルの水噴霧放水点検装置
トンネル内での水噴霧放水点検を通行止めを行わず、1車線規制のみで実施可能に
特徴
長大トンネル内で万が一火災が発生した際、火災の延焼や拡大を抑制し、消火活動を支援するための非常用施設として「水噴霧設備」※1を設置しています。
そのため、いざというときに確実に水噴霧放水ができるよう定期的に点検が必要となります。点検を行う方法としては、通行止めによる点検もしくは特殊な点検車両を用いた点検が考えられます。
しかしながら、阪神高速では阪神高速グループ社員らで実験と検討を重ね、自ら開発・製作した「トンネル水噴霧放水点検装置」により、1車線規制内での水噴霧放水点検を実現し、現在はこの方法により阪神高速のAA級トンネルの水噴霧放水点検を実施しています。
作業員が寄り付き可能であれば、阪神高速以外のトンネルでも水噴霧放水点検の実施が可能です。
1:AA級トンネルのみ(阪神高速では、正蓮寺川・伊丹・神戸長田・新神戸トンネル・大和川第一・第二・第三トンネルに設置)
放水試験の概要および装置
放水試験は50mを1区画として、水噴霧ヘッド毎に水噴霧ノズル用取付具をセットし、放水タンクへ接続します。放水タンクに流入する放水量を、流量計を用いて測定することにより、ヘッドのつまりなど異常がないかを確認します。これを繰り返し、順次全区間点検します。
特許番号 | 特許第7137038号 |
---|---|
発明の名称 | 水噴霧ノズル用取付具及び水噴霧設備の点検装置 |
特許権者 | 阪神高速技術(株)、(株)テクノ阪神 |