台数制御しか方法がなかった従来型ジェットファンから、インバータ制御ジェットファンへの転換。そのことによってどのような効果が得られるのだろうか。
インバータ制御ジェットファンの最大の特長は、回転数を自由に変えられるということです。回転数と台数の最適な組み合わせによって、必要な風量を必要なだけ送り込むことができるのです。そのことによって排風機も、従来型ジェットファンとの組み合わせ時のように過剰運転することもなく、最適な風量で運転することができます。結果、排風機とジェットファン双方の風量を削減し、トータル消費電力量を抑えられるという効果をもたらします。
正蓮寺川トンネルでは上下線にそれぞれ17台、計34台のジェットファンを設置しました。島屋と大開の換気所には油圧式動翼可変制御の排風機を各2台、計4台設置し、集中排気風量も調整可能としました。神戸山手線の神戸長田トンネル(南伸部)南行線には5台のインバータ制御ジェットファンが設置されていますが、34台もインバータ制御ジェットファンを設置したのは、阪神高速はもちろん国内でも初めてのことです。
インバータ制御ジェットファンの実用化によってトンネル内の換気能力が大きく向上することははっきりしているわけですから、後は技術的に本当に可能なのか、また維持管理費まで含めたトータルコスト面でもペイできるのかをしっかり実証してくれ、という感じでした。
とは言え、いきなり正蓮寺川トンネルに適用したわけではなく、まず新唐櫃トンネルで実験を行いました。そこでインバータ制御ジェットファンの効果と、技術的な問題点等を検証したのです。その結果「これは行ける」という手応えを掴んだので、今度は神戸山手線の神戸長田トンネル(南伸部)の5台のジェットファンをインバータ制御にする工事を行いました。このトンネルはランプの先に信号があるなど正蓮寺川トンネルとの類似点も多かったのですが、換気量、消費電力ともに大幅に減らすことができました。こうして2つのトンネルでの実績を経て、淀川左岸線正蓮寺川トンネルでの工事が始まったのです。
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