トップページ > 阪神高速のこだわりの技術 > 生まれ変わった玉出入口ランプ橋(4/5)

メディアも注目の先進技術。研究分野も認めた革新性。

4ヶ月におよんだリニューアル工事。耐久性に優れたUFC床版への更新で、以前にも増して安全で快適な道路へと生まれ変わった15号堺線玉出入口は、2018年11月12日に通行止めが解除され、一般車両の通行が再開された。
最先端技術であるUFC床版の実用化のニュースは、工事期間中からテレビ、新聞でもたびたび取り上げられ、注目を集めた。また技術の先進性と革新性は研究分野でも高く評価され、権威ある公益法人土木学会の「平成30年度田中賞/作品部門(技術賞)」や「平成30年度プレストレストコンクリート工学会賞(技術開発賞)」など、数々の栄誉に輝いた。

受賞一覧

  • 2018年度土木学会関西支部技術賞(2019.5.9)
    「リニューアル工事における通行止期間を短縮させる合成桁のRC床版撤去技術」
     ○阪神高速/飛島建設株式会社/第一カッター興業株式会社
  • プレストレストコンクリート工学会賞・技術開発賞(2019.5.24)
    「平板型UFC道路橋床版」
     ○阪神高速/鹿島建設株式会社
  • 平成30年度田中賞・作品部門(2019.6.14)
    「平板型UFC床版を用いた床版取替え技術」
     ○阪神高速/鹿島建設株式会社
  • 平成30年度全日本建設技術協会表彰(2019.6.25)
    「床版撤去工事における新工法採用による通行止め期間の短縮」
     ○阪神高速/飛島建設株式会社/第一カッター興業株式会社
  • 第21回国土技術開発賞優秀賞(2019.7.31)
    「合成桁橋のRC床版取替における急速撤去技術」
     ○阪神高速/飛島建設株式会社

テレビ番組で特集。思い出のメディアデビュー

多くのメディアが、取材に来られたそうですね?
橋爪

1車線分しかない狭い場所でのリニューアル工事で、UFC床版の専用架設機のような一般の人が誰も見たことのない機械が活躍している姿が注目を集めたのか、テレビ、新聞、業界紙、専門誌などさまざまなメディアが取材に来られ、事業主である阪神高速の現場責任者として中山君らが対応にあたりました。業界関係者の現場見学も多かったですね。

中山

ちょうど阪神高速が進める高速道路リニューアルプロジェクトがスタートして間もない時期だったので、絶好のアピールのチャンスだと思って、こちらも積極的に取材を受け入れました。在阪のテレビ局の番組では佐藤君と一緒に計4日間の密着取材を受け、15分程度の特集コーナーで取り上げていただいたことも。インタビューシーンを録画したDVDは、私にとって“超々永久保存板”。田舎の家族にも自慢できる忘れられない思い出です(笑:ちょっと本気)。

佐藤

私は工事が佳境を迎えたさなかにプロジェクトを離れたこともあって、残念ながら完成した時の様子を間近に見ることはできなかったのですが、それでもやっぱり工事の出来映えが気になり、実は完成後に一人でこっそり走りにいってみたことがあります。UFC床版に変わったことで何か目新しい変化は特になかったのですが、入口を上っている時、とてもスムーズで、何ともいえない気持ちの良さを感じました。テレビや新聞で見るのもいいですが、やっぱり自分の目で見てみることが大切ですね。

思いもよらないチャンスと巡り会える会社

西原知彦 建設事業本部 神戸建設部 プロジェクト第二課 2013年入社 大和川線のシールドトンネルに関する設計、新規路線の事業化推進などの業務を経て、玉出入口のリニューアル工事における施工管理を担当。現在は、大阪湾岸道路西伸部のプロジェクトに関わる。大学院市民工学研究科(土木系)修了。
UFC床版を学会発表するために、学術論文も書かれたそうですね。
西原

何本も書きました。社内の研究発表会用に書いたものも含めると、正確にいくつ書いたか、覚えていないくらいです。UFC床版は、阪神高速が2011年から多くの時間をかけて研究を続けてきたテーマで、将来の適用拡大に大きな期待が寄せられています。社外に向けて積極的に情報発信を行なって理解を得るとともに、多くの研究分野の先生方のご意見をうかがって社内にフィードバックすることが、とても大切だと認識しています。

忙しい中で論文を書くのは、大変では?
西原

玉出の工事の施工報告のために最近書いた論文もありますが、入社してから現在まで配属先の部署で様々な種類の論文を書く機会がありました。きっかけをくれるのは、いつも上司・先輩方です。学術論文を書くとなると、その分野をしっかり勉強しないといけません。決して論文を書くことは得意ではありませんが、私にとって絶好の学習機会になっていることは確かです。

入社して7年も経たない間に、幅広い仕事に関わってこられたんですね。
西原

私がUFC床版の仕事に関わったのは、入社してまだ間もない頃です。UFC床版がまだ基礎研究の段階で、研究発表のために上司に同行して海外の学会に参加したのが最初です。土木学会の発表で、北海道に出張したこともありました。

全力で頑張っていると、時々思いもよらないようなチャンスと巡り会えるのが阪神高速という会社です。
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