1車線分しかない狭い場所でのリニューアル工事で、UFC床版の専用架設機のような一般の人が誰も見たことのない機械が活躍している姿が注目を集めたのか、テレビ、新聞、業界紙、専門誌などさまざまなメディアが取材に来られ、事業主である阪神高速の現場責任者として中山君らが対応にあたりました。業界関係者の現場見学も多かったですね。
ちょうど阪神高速が進める高速道路リニューアルプロジェクトがスタートして間もない時期だったので、絶好のアピールのチャンスだと思って、こちらも積極的に取材を受け入れました。在阪のテレビ局の番組では佐藤君と一緒に計4日間の密着取材を受け、15分程度の特集コーナーで取り上げていただいたことも。インタビューシーンを録画したDVDは、私にとって“超々永久保存板”。田舎の家族にも自慢できる忘れられない思い出です(笑:ちょっと本気)。
私は工事が佳境を迎えたさなかにプロジェクトを離れたこともあって、残念ながら完成した時の様子を間近に見ることはできなかったのですが、それでもやっぱり工事の出来映えが気になり、実は完成後に一人でこっそり走りにいってみたことがあります。UFC床版に変わったことで何か目新しい変化は特になかったのですが、入口を上っている時、とてもスムーズで、何ともいえない気持ちの良さを感じました。テレビや新聞で見るのもいいですが、やっぱり自分の目で見てみることが大切ですね。
何本も書きました。社内の研究発表会用に書いたものも含めると、正確にいくつ書いたか、覚えていないくらいです。UFC床版は、阪神高速が2011年から多くの時間をかけて研究を続けてきたテーマで、将来の適用拡大に大きな期待が寄せられています。社外に向けて積極的に情報発信を行なって理解を得るとともに、多くの研究分野の先生方のご意見をうかがって社内にフィードバックすることが、とても大切だと認識しています。
玉出の工事の施工報告のために最近書いた論文もありますが、入社してから現在まで配属先の部署で様々な種類の論文を書く機会がありました。きっかけをくれるのは、いつも上司・先輩方です。学術論文を書くとなると、その分野をしっかり勉強しないといけません。決して論文を書くことは得意ではありませんが、私にとって絶好の学習機会になっていることは確かです。
私がUFC床版の仕事に関わったのは、入社してまだ間もない頃です。UFC床版がまだ基礎研究の段階で、研究発表のために上司に同行して海外の学会に参加したのが最初です。土木学会の発表で、北海道に出張したこともありました。