5号湾岸線の工事は晴天に恵まれて、予定数量を上回る工事量をこなすことができた。そして終わるが早いか、次のフレッシュアップ工事に向けての準備が始まった。わずか10日前後に技術力と人間力を結集させるこの伝統行事は、阪神高速がある限り先輩から後輩へと受け継がれていく。
多くの問い合わせに答えている時に、何でこんなに苦情を言われるんだろうと思ったことは正直ありました。でも私が少し信号を発信するだけで、先輩方が親身にアドバイスしてくださって何とか乗り切ることが出来ました。終わってみて思うことは、こうした経験が積み重なって自分の財産になるんだろうなということです。
NEXCOでも首都高速でも終日通行止め工事は行っていない中、最初に通行止め工事に踏み切った先人は、発想からしてすごいと思います。そこから始まって長年にわたる多くの人の経験が、フレッシュアップ工事にはぎっしり詰まっている。それらを自分のものにしつつ、関西の発展のために少しでも貢献できたらと思います。すでに次のフレッシュアップ工事の交通影響の調査が始まっていますが、プライドをもって関わっていきたいと思います。
2014年に初めてフレッシュアップ工事を経験し、今回の湾岸線が2度目でした。初回はただ先輩の言われるままに動くのが精一杯だったので、今年は主体的に動くことが自身の目標でした。そのために「この部分の厚みは何ミリ」というところまで図面を頭に叩き込んで臨みました。そのせいか業者さんとも自信をもって話すことが出来、ほんの少し成長できたかなと思います。ただ、なぜ図面がその数字になっているのか、本当にそれが正解なのかというところまでは自分で突き詰められていないので、まだまだだなあという思いも強くあります。次回は「なぜそうなのか」という疑問をもっと先輩にぶつけられるようになりたいです。
11日間という日程は長かったですが、やり遂げた時の達成感は大きかったです。工事用車両や作業する人でごった返していた現場が、見違えるほどきれいになっているのを目にした時の感動は忘れられません。机上とはまるで違う現場の雰囲気を知るというのは、本当に貴重な経験でした。
昔に比べて現場に出る機会が少なくなっているので、フレッシュアップ工事は若手の成長にとってとても貴重な機会だと思っています。現場は経験して何ぼというか、長きにわたって同じ経験をしないと積み重なっていかないもの。だから通行止めという一つの目的に向かって、皆が一丸となって進んでいく阪神高速の伝統を、後輩たちにもしっかりと受け継ぎ、守って行ってほしいです。もちろんそのために私たちもどのようにして伝えるか、どのように教育するかということに、真剣に取り組んで行かなくてはならないと思っています。
私は新人の頃から反骨心のかたまりで、自分が知らないまま仕事が流れて行くのに我慢がなりませんでした。わかりもしないくせに「なぜそうなるんですか」と先輩に食い下がって、相当面倒臭い奴だったと思います。でも、その都度先輩はちゃんと教えてくれました。それが阪神高速の一番良い所だと思います。後輩たちに言いたいのは、いま見ている風景を流さないでくれということです。興味をもって、愛情をもって見てほしい。そうすれば「なぜそうなるの?」という疑問が絶対にわいてきます。そうしたら遠慮せずに私たちに聞いてください。君たちに面倒臭がられるくらい、いくらでも付き合いますから。それが私なりの先輩への恩返しだと思っています。
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