本格運用開始以来、年々、各業務支援システムとの連携が増え、組織を横断して幅広く活用されているが、担当者たちはさらに高みを目指す。
現在はどのようなことに取り組んでいらっしゃいますか。
私が着任した2023年7月時点では、各システムとの連携は概ね完了していましたが、さらに便利になるように改善を検討し、発展させています。現場の使用状況などを見てまわり意見をくみ上げました。
実際に使われている様子を見ていかがでしたか。
COSMOSを使うことで、業務効率化につながっているという事多く聞きました。私自身も地図上でクリックするだけで、図面や点検等の情報を抽出することができるので、業務効率化につながっていると実感しています。操作性についてもマニュアルを見なくてもわかりやすいようUIも最適化されており、概ね感覚的に使えます。
ただ、実際の使用状況を見ていると、不便なのではと感じる点もあり、新たな気づきを得られました。
今、進められている改善内容の具体例をお聞かせください。
3Dモデルの活用についても検討しています。3Dモデルの最大の利点は「立体的な表現、視覚化ができることによるわかりやすさ」です。特に斜張橋やアーチ橋といった特殊橋梁等の複雑な構造に活用できれば、3Dモデルの利点を活かせると考えています。
こうしたシステム改修にあたっては、各部署とともに進めていく必要があるので、意見をよく聞きつつ相談しながら進めています。
どのような点に苦労されていますか。
システムを改善していく上ではコスト面も考慮しなければならず、新しく実装する機能が本当に必要なのか精査しつつ、導入の有無を決めていく必要がある点に非常にむずかしさを感じています。使用者が活用する上でより便利になる機能から優先して改善していきたいと考えて進めています。
今後の展望はありますか。
今よりもさらに社内に周知することが重要だと考えています。まだ知られていない使い方もあることを、どんどんアピールしていきたいですね。講習会等を開いて、その場で意見交換しながら使いやすいものとして、満足度の向上を図っていきたいと思います。
このシステムは業務効率化・高度化につながるシステムですので、ユーザー目線でシステムを磨いていきたいと思っています。