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都市部道路トンネルの換気所設計(5/5)

地域への貢献 災害に備えて…

換気所は、トンネル内の環境を整備するという本来の目的以外の役割を担っている。

5つの換気所は、機械、電気、土木等の部門との調整に加え、周辺地域への環境の配慮、景観の配慮等多くの課題をクリアさせて設計されましたが、地域貢献という面では何かありますか
川原

違和感なく地域景観に沿うような建物になったと専門家からも好評価をいただきました。 貢献という点では、各換気所の屋上を災害の際の一時避難場所として開放します。

鈴木

津波や地震、豪雨災害などの際は、換気所の外部階段を使い屋上へ避難していただくよう自治体や地域のリーダーの皆さまと調整を進めています。

坂上

今後、各換気所の屋上が地域の避難場所として、ハザードマップにも掲載されるようになると思います。

道路、トンネル、換気所そのものを災害に強い建物にすると同時に、地域の方々の安全、安心を守るための施設としても活用してもらうということですね。
外部階段

南島換気所の外部階段

最後に、この業界を目指している若い方へのメッセージをお願いします。
坂上

分業して仕事をするのが通例の建築業界で、設計から施工までをトータルにマネジメントするという、魅力的な仕事だと思います。

写真:坂上 智大
鈴木

工事管理も我々がするので、大変な部分もありますが、それだけに達成感がある仕事です。

写真:鈴木 英文
川原

阪神高速に関わる全ての建築を手掛けますが、事務所建築だけでなく料金所やパーキングなどの特殊な設計ができるのもこの仕事ならではですね。

写真:川原 幸人
(2016年12月 更新)
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