努力と工夫の末に厳しい条件をクリアして完成した5つの換気所。
それぞれ外観や周辺のデザインにもこだわりを見せている。
今回は大和川線上に複数の換気所が存在することから、デザインの統一性が必要と考えられた。そこで、大和川線5換気所では、次のような共通テーマが定められた。
将来、誕生する新しい街並みに調和するよう、親しみやすくシンプルで造形的な外観とし、周辺の自然環境と連続するよう計画。また、地域に配慮し、既存の街並みに違和感なく溶け込み、周囲から突出しない清潔感のあるデザインとした。
建物の分節化によるボリューム低減を図り、周辺環境への圧迫感をなるべく低減した。
換気所全体を低層部・中層部・上層部に分節し、低層部は仕上げ材料により水平方向にさらに細かく分節。
また、低層部と中層部の間に小庇を設けることで分節化をより明確化し、建物のボリューム低減を図った。
共通した外壁材を使用し、外部仕上げはタイルを主体とした。上層部に金属などを組み合わせ、時代に即した建物イメージに。色彩計画については、周辺の色環を十分に分析し、それぞれの周辺環境と調和する配色を基本とした。
工業系地域はモノトーン系、住居系地域はソフト系、工業系地域と住居系地域の中間的な地域はニュートラル系の色調。
色調は低層部から中層部、中層部から上層部へと建物上部になるにしたがい淡い色調とし、空との調和を図った。
工業系地域はモノトーン系、住居系地域はソフト系、工業系地域と住居系地域の中間的な地域はニュートラル系の色調。
色調は低層部から中層部、中層部から上層部へと建物上部になるにしたがい淡い色調とし、空との調和を図った。