阪神高速では2012年1月から、走行距離に応じた距離別料金制度の導入に伴い、不要となった本線料金所の撤去を進めてきました。その跡地を活かしてPAを整備することとなったのはなぜでしょうか。
阪神高速ではPAをすべてのお客さまが気軽に立ち寄り、ほっとしていただける処(ところ)として「ほっと処(しょ)」と呼び、グループ理念である「先進の道路サービスへ」を具現化する「きれい・あんしん」「やすらぎ」「ぬくもり」を提供できる施設を目指しています。
お客さまからはより多くのPA設置のご要望をいただいております。災害時の待避所、本線応急復旧資材置場としての機能を引き続き持たせつつ、さらなるお客さまサービスとして、料金所撤去跡地を活用した新たなPAの整備を進めてきました。
都市部に位置する阪神高速では新たな用地確保が困難であり、ほとんどは高架道路上にあるなどの用地制約があります。そのような中でお客さまにより安全に快適にご利用いただくためには、限られたスペースを積極的に有効活用し、より多くの「ほっと処」をご提供していくことが非常に重要です。
当社には日本一小さいと言われている12号守口線の森小路ミニPA(1991年開設)、17号西大阪線の弁天町ミニPA(1987年開設)がありますし、過去には14号松原線に三宅ミニPA、4号湾岸線にも高石、泉大津ミニPAがあったことなど、わずかなスペースを活かし、お客さまへのさらなるサービスとなるようPAを整備する意識があったのではないかと思います。これは「阪神高速らしさ」と言えるのかもしれません。